サンドウィッチマンのネタの面白さ、好感度の高さの背景などが知れたらいいなと思って読んだ。10年以上前に発売された単行本を文庫化したもので話のメインは幼少期〜m1優勝までだった。m1優勝のストーリーの躍動感はすごくて一気に読んだ
以下メモ
- 伊達は小学生の時に大阪に3年だけ住んでいた。
- 高校のラグビー部で二人は出会う。そのラグビー部のメンバーにおもろいやつが多かったらしい。
- 高校卒業後、伊達は福祉系の専門学校へ。富澤は駐車場の管理人のバイトをしていた
- 伊達は専門学校を辞めて営業の会社で働いていて仕事ができた
- 富澤は伊達を最初にお笑いに誘ったが断られたので高校の友達を相方にコンビをスタート
- 富澤が最初に書いたネタは「ガソリンスタンド」。当時とはアレンジしているが今でも残っているネタ。富澤のネタを書く才能はすごい。
- 3年ほどそのコンビで素人漫才の大会とかに出てそれなりの結果を残した。でも限界を感じて解散。伊達とコンビを組む
- 最初のコンビ名は「親不孝」。そこから「銭と拳」に改名。
- 10年間伊達と富澤はボロアパートに一緒に暮らしていた。1回も喧嘩したことないらしい。
- 最初は富澤の方がアマチュアでやっていたこともあり、伊達との間が合わなかった。そこで結構迷走して途中、トリオになったりもした
- トリオもしっくりこず。。。富澤と伊達の仲が良すぎたらしいw
- 富澤はボケとツッコミを明確に決めない方が良いことに気づき、トリオを解散
- サンドウィッチマンという名前はトリオのときの名前をそのまま使っている
- 20代は全く売れず燻っていた。振り返ると全然お笑いに対して努力していなかったとのこと。
- M1も出ていたが、吉本の出来レースだと思っており適当にやっていた
- 30歳になり、決意を新たにする。1年でテレビに出れなかったら解散ということを決める
- そこからバイトの時間を減らしてお笑いに集中。結果、BSだがテレビ出演を果たす
- 伊達は10年付き合っていた彼女と別れる。結婚も考えたがお笑いに集中するため。富澤も途中から彼女を作らなくなった。これもお笑いに集中するため。
- m1優勝後、お金を稼げるようになり二人ともすぐに結婚
- ライブでネタを披露したところ、たまたまエンタの神様のプロデューサーの目に止まる。そこからエンタの神様に3年で15回出演
- 自分はm1で初めてサンドウィッチマンを知ったけど、その前にエンタの神様に結構出演していたことを知らなかった
- サンドウィッチマン自身、m1優勝後に無名の新人と呼ばれることに戸惑った。エンタの神様に何回も出演したのに世間的には無名であることに。
- m1の準決勝には3回出ている
- やはりこの本のおもしろさはm1当日の話だろう。本当にドキドキしてハラハラしながら読んだ。
- 敗者復活戦の朝。富澤は決勝を狙っていた。伊達は敗者復活戦に集まる芸人にたくさん会えることからお祭りムードだった。
- 敗者復活戦の本命のコンビ(誰かは本に書いてなかった)のウケがイマイチで、芸人の中では誰が決勝に行くのか全くわからない、拮抗した状態だったらしい。
- 本の書かれ方的に本命コンビはNON STYLEではない
- 決勝が決まった瞬間、伊達が完全にテンパる。富澤は興奮したがすぐに冷静に。
- 決勝会場に移動中にネタを2本決める。伊達は依然としてテンパる。
- ネタは「該当アンケート」と「ピザデリバリー」にした。他もいくつかネタ合わせをしたが何百回もライブでやったネタが出てこなかったそうだ。
- 決勝1本目のネタ終わり。松本、紳助から高評価。かなり嬉しかったらしい。富澤は「紳竜の研究」を見ている。芸人だったらみんな見てるかもしれんが。
- 決勝2本目前、漫才をする順番を決める時に、舞台裏では口論に。なんと伊達が1番を希望。勢いがあるからそのまま1番がよいとのこと。富澤は当然三番。必死で舞台裏で説得。結局伊達は三番を選ぶのだが、富澤は一番を選ぶなと心の中で祈っていたらしい。
- M1の決勝でピザのネタをやったときに伊達がネタを一瞬飛ばしたときがあり、それを見た富澤も一瞬ネタが飛んだときがあったらしい。両者にしかわからないコンマ何秒の世界で実はヒヤヒヤだったというのが面白かった
- 改めて決勝の動画を見たけど素人には全くわからなかった。
物足りなかった部分
- 本にはネタの作り方とかは全く書いてなかった。「間を調整した」くらいのことしか書いていないw
- 30歳になってから結果が出てくるのだけど、何が今までと違ったのかは書いていない