not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

『「ビミョーな未来」をどう生きるか』読んでの感想(ネタバレあり)とゲームに例えることへの疑問。

「ビミョーな未来」をどう生きるか (ちくまプリマー新書)

「ビミョーな未来」をどう生きるか (ちくまプリマー新書)

元リクルートの社員であり、「よのなか科」「夜スペ」などの活動を実施した和田中の元校長である、藤原さんの本を読んだ。内容は小学生、中学生に向けて平易な文体で、キャリアや人生、仕事について書いたものである。

「旅行が好きだからJTBに就職したい」ってどうなの?という話題が特におもしろかった。本書では元すし職人のハワイで働く日本人タクシードライバーの方の話が取り上げられていた。受験と同じように、就職活動をするなんてあほらしくなるような話だった。本当に世の中にはたくさんの職種があるので、ネットの情報だけで自分の将来を決めてしまうのはもったないと思う。

後半は成長社会から成熟社会に変わる今、情報処理能力ではなく情報を組み合わせる情報編集能力が大切だという話があった。そのためには他の人からのクレジット(信任)をあげることが大事であると。藤原さんはクレジットを分かりやすく伝えるために、ゲームでよくある経験値に例えていた。それからクレジットを上げるための技術として、必要な物を列挙していた。これは良い結果をもたらすのか疑問だ。なぜなら子どもたちがゲームと世の中を同一視してしまい、必要な技術を習得しているはずなのにクレジットがあがらないのはおかしいみたいなことが起こるかもしれないから。ゲームのように決まったルールの上で、秩序を保ちながら物事が進むとは限らない。だからゲームを比喩にするのはよくないと思った。