読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

就職活動で学んだこと。「複眼的思考」と「汲み取り力」について。

2012年の冬~2013年の春に就職活動をしていた。いろいろ考えることもあったので、ちょっと書いてみようと思う。自分が学んだことについて記す。

  • 就職活動で学んだこと
    • 複眼的思考
    • 汲み取り力

複眼的思考

会社で働く人を見て、物事を複眼的にとらえることを学んだ。具体的には会社では様々な業務に携わる人がいること。就職活動をする前は、ステレオタイプな見方を持っていた。

非技術職=営業?

理系じゃない人は全員営業!というような見方だ。僕がイメージしていたのは、地図に線を引いて「今日はこのエリアにある企業に片っ端から営業かけてくぞ!」と上司が言っているような営業である。これはいささか極論すぎるのだが、だいだいこんな感じであった。インターンシップや社会人の方と話す機会を通して、ちょっとずつ見方が変わってきた。技術職以外にもたくさん職種はある。企画、広報、法務、人事・・・etc。このあたりまでなら就職活動をしていない人でも思いつくだろう。

人事の仕事

では例えば人事に働く人はどんなことをしているのだろうか。新卒採用をする人、中途採用をする人だけじゃない。僕が実際に会って話をした人の中には、新しく支社をつくる際の物件選び、誰をそこに配属させるのか、新しいオフィスに必要な備品は何かといったことを考えるという仕事していた。こんな仕事をしている人事の方もいるのかととても新鮮な気持ちになったとともに、今までいかに一辺倒な見方をしていたのかが悔やまれた。

僕はその方に「なぜ人事をやっているのか」を聞いた。新しいサービスを作ってユーザを喜ばしたいという現場のほうが楽しいと思ったからだ。

その方は

「とにかくこの会社が好きで、会社で働く人に喜んでもらいたいと思って、人事になりました」

と答えてくれた。

この考え方も僕にとっては目からウロコであった。あまり会社の人に喜んでもらうのが仕事というのを考えたことがなかったからだ。ユーザや相手側の会社と言った、身内以外のことを考えることが多かった。会社というものは本当にいろんな人がいて、成り立っているのだと思えた。僕は技術職志望であったが、総合職志望の人が就職活動を始める際、このような経験があったら職業選択の幅が広がると思う。

汲み取り力

汲み取り力とは相手の意図を読み取る能力のことを指す。就職活動においては面接やエントリーシートでこの力が問われる。普段、相手のことを汲み取ろうとしていないと言えば、語弊があるが、就職活動を始めると今まで以上に神経を尖らせて、相手のことを考えていたように思える。

ステップ1:質問に答える

まず僕が最初に意識したことは、相手の質問に答えるということである。以前、知り合いで内定を何個も取った人から就職活動のことを伺うと「相手の質問に答えられれば、面接は大丈夫」ということを言っていた。その時はまだ、就活をしていない時期であったので、心の隅に「そんな感じなのか」と留めていただけであった。しかし就活の時期になり、集団面接などを通して、全然質問に答えていない人がたくさんいたので、これは本当だと思うようになった。

質問に答えていない時のパターンを思い浮かべると、3種類ほど思いついた。

  • 相手の質問を聞いてないパターン

面接官「趣味は何ですか?」

学生「特技はギターですね。」

かなりのアホだと思われるが、緊張しているとやってしまいがちである。

  • 相手の質問をすり替えるパターン

面接官「趣味は何ですか?」

学生「これと言った趣味はないんですけど、特技はギターです!」

話は聞いているが、特技という情報は求めていないので提示する必要はない。

  • 相手の質問には答えているが、話が長いパターン

面接官「趣味は何ですか?」

学生「私の兄がギターをやっていて、それを見よう見まねで弾き始めたのが高校生くらいの時のことでした。それから一生懸命練習して、文化祭で演奏なんかもしてましたね。大学に入ると迷うことなく、ギタークラブに入りました。それまではポップな感じのやつばかりだったのですが、ジャズもやり始めました。ジャズバーでたまに演奏してました。あ、あとギターを聞くほうも好きです。」

「趣味はギター」という雰囲気は伝わる。しかし聞き手は学生のことを知らないので、これだとすべての発言を聞かないと概要が掴めない。結論を先に述べて、「趣味はギターを演奏することです。」と始めに言ったほうがよい。

ステップ2:意図を読み取る

ステップ2において、最も意識しなければならないことは、自分は今就職活動をしていて、そのへんのおっさんと話しているわけではないということである。当たり前すぎることだが、気が抜けると忘れることもある笑。例えば以下の例を考えてみよう。

・ペルソナ
学生:IT企業でプログラマとして働きたいと思っている
企業:IT企業でプログラマを採用したいと思っている

失敗例を考えてみる。実際に集団面接をすればこんな例は腐るほどある。

面接官「趣味は何ですか?」

学生「趣味はギターを弾くことです。」

面接官「お、おう・・・」

ギターを弾くこと、プログラマになることに何の関連があるのだろうか。面接官はここから何の情報を得るのだろうか。宴会で盛り上げることができるやつだと思うくらいか。

ここで面接官が求めていることを考えてみる。

  • 提示してほしい情報
    • プログラミング、技術に興味があるのか
    • 計画して実行できるのか
    • 価値観の違う人と話ができ、協力できるのか

これが正解だというわけではない。それは面接官が決めることだ。それでも自分が面接官だったらと考えるしかないように思える。その根拠は、単なる想像では本当にそうかはわからない。自分の行きたい会社の人と話をしたり、説明会などで事前に人事の方に直接質問して、聞き出す必要がある。

ステップ3:相手の欲しい情報を提示する

ここでは「プログラミング、技術に興味がある」という情報を提示することにする。

面接官「趣味は何ですか?」

学生「趣味はギターを弾くことです。自分で作った曲を広めようと思い、PVを作ってYouTubeに投稿していました。いい感じのPVを作りたかったのですが、機材もなく、出演してくれる友達もいなかったので、自分一人で作っていました。HTML5のWeb Audio APIで音を拾って、そのあとCanvasに音の高さ、強さに合わせて色や模様を変えて描画するというようなことをしていました。」

面接官「ほうほう。」

かなり無理やりかもしれないが、プログラミングへの興味は少しは伝わるかもしれない。本当に行きたい会社に行くためには練習もいる。ほかの会社の面接でこれを言って反応を見るのが良い。面接官を見て、「あんまり興味もってそうにないなあ」と思ったら、表現を変えたりする。伝え方は随時変えてブラッシュアップしていた。


まとめ

以上が学んだことだ。これらのことは本来なら就職活動以前に身につけておきたいことだと思う。でも出来ていなかった。それは就職活動する前は、同じような考え方の人としか話をしていなかったからだと思う。特に大学生という年代に絞ってのコミュニケーションがほとんどだった。少しでも良いから年代の上の人と話をしておくのが良いのかもしれない。