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高倉健「幸福の黄色いハンカチ」を見た感想、不器用な高倉健の自分勝手ぶりが面白かった

幸福の黄色いハンカチ [DVD]

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放送室で映画「幸福の黄色いハンカチ」の話が出ていたので、見ることにした。なんでも高倉健が演じる主人公が自分勝手過ぎるらしい。

松本人志 第227回放送室
http://youtu.be/ZXwC2qRcZN4?t=52m44s

おもしろかった。先日の寅さんと同じ、山田洋次監督だったせいかそれとも1970年代から感じる古き良き時代に変に感動してしまうからなのか、おもしろいと感じた。ストーリーはざっくり言って、殺人事件の刑期を終えて出所した勇作が、北海道を旅する武田鉄矢、桃井かおりに出会う。その中で、別れた妻がもしまだ勇作のことを待っているのなら、家に黄色いハンカチを出しておいてくれと妻に勇作が手紙で伝える。その結果を3人で見に行くという話だ。

高倉健は不器用というイメージ
高倉健の作品はこれが初めてだ。「鉄道員」という映画に出ていることくらいしか知らない。昔の任侠映画にも出ていることはなんとくなく知ってたが、よくわからない。ただなぜか「自分は不器用ですから」という言う、不器用キャラを持ち合わせているということは知っていた。今回の映画でも実際に「自分は不器用だから・・・」という台詞があったので、あまりにもストレートに不器用であることを言ってきたことが、不器用だと思った。松本人志もツッコミを入れてたけど、人の車に乗って置きながら、「止まれ」「引き返せ」には笑ってしまった。おまけに無免許で人の車を運転するというのにも笑った。このままだと痛いキャラになってしまうのだが、恋愛の話になると、軟派な武田鉄矢を説教するところなんかはかっこいいなと思ってしまった。ただそこもあまりにも強くいきなり怒るので、現代の時代を考えると「なに言ってんだ、こいつ」と思われても仕方ないだろう。

「武田鉄矢=金八先生」というイメージ
どうしても武田鉄矢=金八先生というイメージがあり、説教臭いキャラで通っていると思っていたので、今回のような軟派なキャラは新鮮に思えた。

桃井かおり=エロい??」というイメージ
桃井かおりのイメージはあまり出演作を見たことがないので、明確なイメージはなかった。ただエロい熟女、たまに化粧品のCMに出ているという感じのイメージを持っていた。あと清水ミチコなんかがモノマネをよくするということもあった。実際この映画を見ると、本当にモノマネ通りの喋り方であった。最初はあまりにも鼻声ではっきりとしゃべらないので、病気かなにかの演出かと思ったくらいだ笑。



ラストは黄色いハンカチが掲げられているを見て、家に帰ることになる。妻の倍賞千恵子がいつものように洗濯物を干しているところに、高倉健が帰っていく。それで遠くからのカットになって、抱き合うのかと思いきや、少し見つめ合って家に入っていくのだ。DVDに付属されていた監督のインタビューでも、ラストは日本の夫婦に起こりえるような終わり方にしたかったらしい。欧米では抱き合ってキスというところを、見つめ合って終わりというわけだ。欧米でこの映画を上映すると欧米の人は「日本人はこう感じるのね」と思い、クスクス笑うという。反対にインドネシアの人なんかは、アジアの人だから共感してもらえるようだ。確かに勇作のようなつきあい方を考えると妥当だと思う。「付き合う=結婚」という価値観で、話しかけるのに半年もかかるのでは、ハグしてキスというのは不自然だろう。


山田洋次監督の他の作品も見てみたいと思えるような映画でした。