高倉健の線の細さに組長が本当に務まるのかと心配したが、肝っ玉座った度胸があり、途中から心配しなくなった。特に一人で神誠組に乗り込んで、政役の松方弘樹を取り戻すシーンは圧巻。撃つなら胸を撃てと。仁義が時代遅れと言う、新興グレン隊という神誠組の完全なる負けだったろう。
風間役の池部良がめちゃくちゃかっこいい。髪型がなぜか1965年映画なのに、一周回って今風なのだ笑。冒頭、玄関で挨拶するシーンは何が起こるんだと思ったが、やくざ特有の調子の良い挨拶がおもしろかった。唯一、飛び道具である銃を所持してくれていたので、神津組を大きく救ってくれたと思う。
この映画では、随所に「マーケット」という単語が登場する。やくざが仁義やケジメとか言っている時に、英語のセリフが出てくるところがおかしかった。今ではマーケットという言葉を普通に使うけども、昔は「庭場」だったんだなあ。
続編ありな終わり方だったので、続きも見ようと思う。