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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

高倉健「昭和残侠伝」は風間役の池部良がめちゃくちゃかっこいい

最近高倉健ばかり見ている流れでTSUTAYAで借りて見た。今まで見てきた物は任侠ものから引退した後の作品だったので、この際やくざ映画も見てみたいと思った。だったら高倉健の最初の任侠映画である本作品を見るべきだと思い借りた。助監督は「駅 STATION」の監督である降旗康男だ。

高倉健の線の細さに組長が本当に務まるのかと心配したが、肝っ玉座った度胸があり、途中から心配しなくなった。特に一人で神誠組に乗り込んで、政役の松方弘樹を取り戻すシーンは圧巻。撃つなら胸を撃てと。仁義が時代遅れと言う、新興グレン隊という神誠組の完全なる負けだったろう。


軒下の仁義 池部良 - YouTube

風間役の池部良がめちゃくちゃかっこいい。髪型がなぜか1965年映画なのに、一周回って今風なのだ笑。冒頭、玄関で挨拶するシーンは何が起こるんだと思ったが、やくざ特有の調子の良い挨拶がおもしろかった。唯一、飛び道具である銃を所持してくれていたので、神津組を大きく救ってくれたと思う。



この映画では、随所に「マーケット」という単語が登場する。やくざが仁義やケジメとか言っている時に、英語のセリフが出てくるところがおかしかった。今ではマーケットという言葉を普通に使うけども、昔は「庭場」だったんだなあ。

続編ありな終わり方だったので、続きも見ようと思う。