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映画「人間の証明」を見た感想と「松本人志の放送室」主題歌、ジョー山中の「人間の証明」を聞いて


人間の証明 テーマ曲 ジョー山中 - YouTube
松本人志の放送室のテーマソングがこの映画の主題歌である。耳にタコができるほど聞いているので、どんな映画か気になって見た。

実際に見てみると、ジョー山中の主題歌は単なる挿入歌以上の意味を持っていた。この映画の重要なアイテムである麦わら帽子を歌ったものだった。ジョー山中の歌声はいつ聞こえてくるのかと今か今かと待っていたら、ラストに流れてきた。放送室のイメージがどうしてもあるから、感動はしなかったけど、本来はこういうところで流れていた曲なのかと感慨に耽ってしまった。

映画の方だが松田優作が主演である。松田優作の映画は初めて見た。「ブラックレイン」の存在は知っているが、実際には見たことは無いし、「太陽に吠えろ」のGパン刑事も誰かのモノマネでしか見たことがない。「人間の証明」では刑事を演じている。独断でどんどん捜査を進めていくような刑事だ。松田優作のキャラを出すのは良いのだけれど、正直主人公の幼少期の思い出とGIやアメリカへの憎しみを絡める部分は余計だったと思う。棟居役の松田優作がNYの刑事ケンに「お前日本人を何人殺せば気が済むんだ!」と叫ぶ部分は、趣旨とずれているだろう。

ラストも八杉を早く捕まえればいいのにと思った。霧積温泉までクルマで行っていたのだが、群馬県の奥にあるので、都心からだと結構時間がかかる。その間に警察の応援を呼べばすぐ捕まったのに笑。ちょっとあのあたりの設定がおかしいなあと感じた。