not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

高倉健が日露戦争に備える軍人を演じた映画「八甲田山」を見て、日本の自然の雄大さを改めて知った

映画の内容がどうこうよりも、見ていて、日本の自然はこんなにも荒々しいものなのかと思った。日本と言えば、繊細で美しく静かな自然を想像してしまう。この映画では人を簡単に死に陥れる恐ろしいものだった。特に神田率いる第五連隊が遭難し、吹雪をさまようところ。隊員たちに生気が感じられず、まるで亡者ごとく立っている。そしてバタバタと倒れていく姿に身震いした。

なんで単なる予行演習なのにこんな危険なことをしたのか。はずみで承諾してしまった男の約束だろうか。日露戦争を控えて、国を守るため?厳しい結果に終わった男たちも、戦場に行けば鉄砲玉一つで死んでしまう。そんなことを考えて、虚しいと感じた。

でも第31連隊が案内人の女(秋吉久美子)に敬礼するシーンがかっこいいんだな・・・。