not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

星新一「ノックの音が」は「現代の人生」のオチが良かった

謎の女
部屋に知らない女が突然入ってくる話。部屋の主は「誰だ?」と聞いても、そそのかされる始末。

最後のオチが普通だったから、面白くなかった。

現代の人生
部屋で寝ていると空き巣が入ってくる。その空き巣犯に部屋の主は従うも、それと言った金品は見つからず。そんな中、部屋に警察が訪ねてきた。主を縛り上げ、タンスの中に入れた後、空き巣犯は玄関のドアを開けると・・・。

これは面白かった。オチがどうなるのか、探り探り読んでいくのがおもしろい。

暑い日の客
精神病院に女が訪ねてきて、豚を殺したという。医者は単なる妄想であると対処するが・・・。

普通かなあ。

夢の大金
一人暮らしの老人が自殺を図ろうと、辞世の句を詠んでいた。そこに強盗がやってくる話。

前半のアレが後半効いているのが面白かった。

金色のピン
「ひとを呼び寄せる」という金色のピンを、謎の老婦人から買ってしまった2人の女の話。

普通です。

和解の神
ケンカして一時的に別居していた夫婦が和解のために、新婚旅行で訪れた宿屋で再び会うという話。

これはおもしろかった。人間のちょっとした恐ろしさが見えるところがいい。

計略と結果
ケガをした男を女が病院に連れ込んできた。しかしその二人は強盗事件の犯人だった。脅される医師はどうやって難を逃れるのか。

一難去ってまた一難。おもしろかった。

職務
真面目なビルの警備員が部屋で休憩していると、深夜男が入ってきて、社長室まで連れて行けと警備員を脅す話。

普通。

しなやかな手
週刊誌編集者の男のところに、殺し屋の女がやってきた。女に殺されそうになるも、会話の一部始終を録音していた男に、形勢が傾くも・・・。

おもしろくない。

感動的な光景
わかりにくいと感じた。

素直にドラマ撮影班が泥棒だったとかにすればよかったのに。