特にお題がユニークで、読んでみたいものばかり。
・テーマ例
コンドーム、東京大学、銭湯、デートにこぎつけるためのコピー、
天気予報の視聴率アップ、公衆便所にステッカーを貼る、女。
松竹梅で評価していくのだが、時折糸井さんが竹や松の好評価を出して、「これがなぜ梅ではないか、わからないといけない」みたいなことが書かれていた。それを読んで、自分はコピーライターではないので読み流していたが、コピーライターに興味のある人は読むと勉強になると思った。コピーについては詳しくないから、「これのどこがいいの?」というのもたまにはあった。それでも掲載数が一つのテーマにつき、30くらいはあるので、一つくらいは自分でもいいと感じるものが掲載されている。
自分が持っていてももったいないので、コピーライター志望の人に譲りたいような本だった。
糸井さんの語り口は現在とちょっと違う。萬流コピー塾というキャラ設定もあるのだろうけど、若い感じがして、オラオラ意見言う感じもある。ほぼ日の糸井さんのイメージはもっと柔らかい感じで、ひらがなを多用する印象があるけど、この本では全くそんな感じはなかった。