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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

「糸井重里の萬流コピー塾」はコピーライター志望の人に譲りたいような本

ブックオフで100円で購入。糸井さんが週刊誌でコピー塾を連載し、投稿されたコピーを評価していくというもの。1984年の本だから、30年近く前のものになるが、色褪せずおもしろかった。

特にお題がユニークで、読んでみたいものばかり。

・テーマ例
コンドーム、東京大学、銭湯、デートにこぎつけるためのコピー、
天気予報の視聴率アップ、公衆便所にステッカーを貼る、女。

松竹梅で評価していくのだが、時折糸井さんが竹や松の好評価を出して、「これがなぜ梅ではないか、わからないといけない」みたいなことが書かれていた。それを読んで、自分はコピーライターではないので読み流していたが、コピーライターに興味のある人は読むと勉強になると思った。コピーについては詳しくないから、「これのどこがいいの?」というのもたまにはあった。それでも掲載数が一つのテーマにつき、30くらいはあるので、一つくらいは自分でもいいと感じるものが掲載されている。

自分が持っていてももったいないので、コピーライター志望の人に譲りたいような本だった。


糸井さんの語り口は現在とちょっと違う。萬流コピー塾というキャラ設定もあるのだろうけど、若い感じがして、オラオラ意見言う感じもある。ほぼ日の糸井さんのイメージはもっと柔らかい感じで、ひらがなを多用する印象があるけど、この本では全くそんな感じはなかった。