近年の落語ブームを踏まえて、落語とはどんなものかをまくらで話している。落語は人間皆同じなんだと少しほっとできるような話が多いと感じた。そこから映画、演劇、文楽、あらゆる芸能で扱われている「忠臣蔵」がなぜか落語にはなっていないことに注目する。それは忠臣蔵が主君が死んでも敵討ちをすることを忘れないという男の格好良さがあるからだと言う。落語には格好良さは似合わない。そこで志の輔は自分で無理があると自覚しつつも、この忠臣蔵を落語にしたのがこの話。
僕は忠臣蔵についてほとんど何も知らなかったが、楽しく聞けた。おそらく始めから知っている人はもっと楽しめると思う。