感想
子どもという怖さ
「漂流教室」の面白さの一つに登場人物のほとんどが子どもということのがあります。最初は幼い小学生なのですが、大人が消えて学校内で社会を形成していくようになります。ロビンソンクルーソーのようにみんなで協力してという風にいくと思いきや、子ども同士で戦って、殺し合いをすることに大人以上の残酷さを感じました。
簡単に脇役が死ぬ
化け物が出てきて食われたり、食糧を奪い合って死んだり、地割れを飛び越えられずに死んだりと脇役の子どもがあっさりと死んでいく場面が多いです。最初に時空を飛び越えたことに気づいた児童が屋上に出ていて、飛び降り自殺をするところは読んでいて「おいおいマジかよ」と思いました笑。
時空を飛び越える
時空を飛び越える設定はよく見ますが、翔が母親と交信して、現代にいる母親が翔に物資を届けるのは独創的だと思いました。特に母親がホテルの壁にナイフを埋めるというのが良かったです。