not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

「自殺島」1~3巻を読んで、主人公セイは前髪を切れば猟がもっとうまくなるのでは?と思った

自殺島」1~3巻を読んでみました。

ストーリー

自殺未遂を繰り返す人を政府は面倒を見るのがたいへんになったので、島流しにしたところから始まります。境遇は違えど、自殺未遂したものが60人くらい無人島で共同生活をするという話です。

おもしろいところ

かつて死のうとしていた者たちが、必死になって生きようとします。本人たちもそれを感じており、ジレンマを感じています。島を出るよりも島の中で精神的に充実した生活を送ったほうがいいのでは?という考えを持つ人も出てきておもしろいなあと思いました。

おかしいと思ったところ

髪が長いまま猟をする主人公

主人公セイは弓道をかじっていた経験があったので、弓を自作して、今に生息する鹿を狩ろうとがんばります。島の外では何の取り柄もなかったセイが、試行錯誤しながら猟をして、人間的に成長していく様子がよくわかります。しかしセイの前髪がやたら長いので、見ていてうっとおしくてしょうがないです。矢が外れて、狩猟がうまくいかないとき、セイは自分の狩猟する位置や音を立ててしまったところに失敗の原因を求めているのです。「お前の前髪が長いからだろー」と読んでいて笑ってしまいました。

犬の名前がイキル

自分の名前がセイ(生)だから、狩猟に使うための犬の名前がイキル。ラジオ「おぎやはぎのメガネびいき」に出てくる6組軍団的なノリを感じました。
大生板の諸君は「6組軍団」という概念をご存じだろうか?