not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

セブンイレブンを作った鈴木敏文著「売る力 心をつかむ仕事術」

セブンイレブンを日本に広めた鈴木敏文さんが書いた新書です。コンビニというものが日本になかった時代にセブンイレブンを作ったバイタリティある人で、とてもおもしろい本でした。

説得力があった

自らの経験を通しての物言いなので説得力があるところが良かったです。

著名人とのエピソードがおもしろい

社内広報紙で各界の著名人との対談を多くされていることから、その時の話も面白かったです。秋元康さん、佐藤可士和さん、見城徹さんの話など盛りだくさんでした。

二番煎じはダメ

新しいものをつくるのが良く、二番煎じを狙ってはダメという話がありました。秋元さんのAKB48、見城さんがポジティブ思考が広まっていたころに出版した五木寛之さんの「大河の一滴」はネガティブ思考な本であったりと数々の事例が示されています。

セブンイレブンがやった新しいこと

ネット銀行

セブンイレブンではネット銀行を始めたことが当てはまると思います。当時は金融機関からの反対がありましたが、今ではATMがあるのは当たり前となっています。

おにぎりの販売

コンビニでおにぎりを売ろうとしたときは、「おにぎりは家でつくるものだから誰も買わない」と言われたそうです。そう言われる中でおにぎりを売ったからヒットしたのだと思います。

金の食パン

コンビニで高級な食パンを売ったのも最初です。通常コンビニの独自ブランドを作る場合は、他の会社を経由しないで作れることもあって、他のブランドよりも安く売る傾向にあります。そこを安く売るのではなく、高級路線で売ったことが新しいです。またこれは高級な食パンがユーザから求めれていたというアンケートを取ったわけではないということも重要だと思います。もし事前に「高級な食パンがコンビニ売っていたら買いますか?」というアンケートを取っていたら、NOと答える人が多いでしょう。鈴木さんの潜在的なニーズを読む力はすごいなと思いました。

ちょっと気になったところ

やたらビートたけし推し

常に人気のあるたけしさんを話題に出していたことが多かったですが、たけしさんと対談しているわけではないので、他の著名人の話題と比べるとちょっと浮いてました・・・。

佐藤可士和さんとのコラボ

セブンイレブンのおにぎりや弁当などの商品には統一感がなく、商品を見てセブンイレブンだということをわかってもらうために、鈴木さんは佐藤可士和さんにセブンイレブンのデザインを任せます。そこでコーヒーを入れる機械のデザインを佐藤さんがやるのですが、実際酷評を受けていたのを思い出しました笑。


シンプルなUIはかっこいいのですが、実際はテプラを貼らないとわからないユーザさんが続出したみたいです。

でもコーヒーはめちゃくちゃ売れました。だから良かったのかな・・・。
【コンビニ】すべてが佐藤可士和プロデュースの100円コーヒー『SEVEN CAFE』が販売5千万杯突破–セブン-イレブン・ジャパン