not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

三連休で読んだ本とマンガ

教科書というタイトルを敬遠してた

ライフネット生命の岩瀬さんの著作。本屋で平積みされていたのを何度か目にしたことがあり、タイトルに教科書と書いてあったので読みたくないなと思っていました。しかし図書館にあったので、タダだし人気がある著作にはそれなりの理由があるだろうと思って読んでみました。

3つのメッセージ

「言われた仕事はやりきる」「50%で良いので早く出せ」「つまらない仕事はない」という3つのメッセージが書かれており、仕事を始めたばかりの自分にピンポイントで刺さる言葉だと思いました。いきなりおもしろい仕事を任されることはないので、面白さを見いだすか、ちゃんと期限を守り信頼を得て、おもしろい仕事を任せてもらえるようになるかだと思いました。

勉強しよう

勉強しなくてもある程度の仕事はこなせる

という一文を読んだときは怖いなあ、勉強することを止めないようにしようと感じました。


これは海外志向の学生やビジネスマンに向けた本です。これも良く聞くので、手に取って見ましたが、「海外ってこんなにすばらしいぜ」とすごい勢いで書かれていて、疲れました笑。インタビュー記事の手前くらいで読むのを止めました。英語が大切だとか、日頃から知識を増やしとかないとダメみたいな話は「わかってるよ!」と思いました。

マンガでいいや

田村さんの本に「古典を読もう」という話があったので読んでみることにしました。ただ岩波文庫を買って、読んでも絶対に挫折するので、マンガでいいかなと思いました。一生読まないか、マンガで読むかと考えれば、マンガで読んで少しでも著作について知ることのほうが良いと考えました。

チェーザレ君主論を体現

内容はマキアヴェッリが主人公ですが、君主論を体現してるモデルがマキアヴェッリではなくチェーザレであるところが面白かったです。君主論マキアヴェッリが書いた本というのは知っていたのですが、てっきりマキアヴェッリがすごいリーダーで本人がリーダー論を書いているのかと思っていました。

チェーザレ死後のマキアヴェッリ

一見非道に見えるチェーザレの政治を横で見ていたマキアヴェッリは、長い目で見ると部下にチェーザレが信頼されていることがわかります。チェーザレ死後、マキアヴェッリチェーザレの政策のアイディアを受け継ぎ、自分が実行していこうとするのも面白かったです。マキアヴェッリはそれまでは交渉術には長けていましたが、一国を動かすまでのリーダーシップは持ち合わせてはいなかったと思います。マキアヴェッリが王に頼み込んでまで政策を実行しようとしたのは、それだけチェーザレインパクトが強かったのだと思います。

デザイナーとは・・・

デザイナーはアーティストでないと話はいろんな本で出てくるので、ここでもまたその話か・・・と思いました。このような話や、デザイナーは医者に近いみたいな話がこれからも繰り返しされると思うと、うんざりしました。それだけ大切なことってことなんですかね。

比喩を使うということ

「見立て」の話で、比喩を使うことによって物事の本質が見えてくるという話がありましたが、比喩を使うとどうしてもずれが生じてしまうので、比喩は複数出すことも考えないとなあと思いました。比喩がヘタクソな人が比喩を使うと、返って話が混乱すると思うので、自分は比喩を使わずにまずしっかりと説明することが大事だと思っています。その後で補足的に比喩を使うのが良く、いきなり比喩を使うのは良くないと思いました。

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タイトルに目を引く

タイトルが「リア充」に似た本というイメージしかなかったので、読んでみることにしました。タイトルが「リア王」なのですが、リア王とその娘たちや部下の描写も多いので、タイトルは「リア王」じゃなくてもいいのではないかなと思いました。

素直なエドマンド

エドガーとエドマンドが戦ったときは、エドマンドが案外簡単に正気を取り戻していたのが不思議でした。最後まで裏切るエドマンドのほうがおもしろいかもしれません。最後はリア王コーデリアが死んでしまいますが、このようにあともうちょっと早かったら死なずに済んだのに・・・というストーリーはどこかで見たことがあると思いました。それは「リア王」が他の本や映画を真似したのではなく、似たような話の原点がこの「リア王」なのかもしれません。

地獄、煉獄、天国と3つの世界を渡り歩くというストーリーは面白いと思いました。ただ煉獄は中途半端な感じがして、ストーリーの面白さに欠けるのではないでしょうか。個人的には地獄編で出てくる様々な罪人が罰を受けている様子が面白かったです。ベアトリーチェが最後まで素直にダンテを受け入れていて、最後の最後でベアトリーチェが豹変するというストーリーを期待していました笑。

こだわらない、とらわれない、有りも無しもないという「空」が般若心経の中心にあると思いました。まんがを読んだだけでは、よくわからない概念でした。確かにこだわりを捨て、小さなことに執着しないことは良いように見えますが、実際何に対しても、執着しない人がいたら、それはそれで面白くない人だなと思います。人間が出来すぎていると、年取っていれば、尊敬されるかもしれませんが、若いと若い人っぽくない、変に大人びていると嫌われるかもしれません。