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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

ワナ猟の世界を知る「ぼくは猟師になった」

ぼくは猟師になった (新潮文庫)

ぼくは猟師になった (新潮文庫)

運送会社で働きながらワナ猟をしている千松さんの本を読んだ。猟という知らないことが多い分野だったので、大変おもしろく読めた。

学生生活と猟

千松さんは京大卒で、学生のときに4年間休学して途中の3年目くらいから猟をし始めた。学生の時から猟を始めており、自分も学生時代は京都に住んでいたこともあって、身近な感じがした。中でもシカを捕ってから、大学の寮で解体した話はインパクトが強かった。こんなことが学生のときにできたなんてうらやましい限りだ。

出勤前に解体

大学卒業後も猟を続けるところにさらに引き込まれて読んだ。銃を使わないワナ猟なので、時間がかかるのに、根気強く続けていっているのがすごいと思う。それだけ千松さんの猟への思い入れは深いのである。出勤前に仕掛けたワナをチェックして、シカが引っかかっていたら、そのまま解体するという生活は浮世離れしていると思った。

鉄パイプで殴って仕留める

銃を使わないので、ワナに引っ掛けた後の仕留め方が原始的なことも印象に残った。鉄パイプで頭を叩くそうだ。そしてひるんだところをナイフで心臓を一突きする。その行為の描写には残酷だという感じはなく、自然と対峙する人間が描かれていて、思わず息をのんで読んだ。