2014-11-17 能の表現 その逆説の美学 書評 能の表現―その逆説の美学 (中公新書 260)作者:増田 正造中央公論新社Amazonブックオフで100円で買った。たまに100円のやつで面白い本に出会う。そう思うと、物の値段って一体何なのだろうと思う。 さて、まだ30ページほどしか読んでないけど、能に興味が出てきた。花は散るから美しいとか、激しく動くのではなく静止する美しさ、太鼓の音ではなく、音と音のとの間に「無」を表現するなどと言ったことが書かれている。絵画や映画のように、作者が作った物が形で残るものと違い、舞台芸術は残ることはない。一期一会を楽しんでいる。自分は、演者が舞って終わりというのではなく、鑑賞者が考えて、鑑賞者の頭の中でやっと能が完成することが面白い思う。能を鑑賞したことはないけど、そのあたりに惹かれる。