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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

高倉健「単騎、千里を走る」を見た感想

いつも通りの高倉健の頑固っぷりが発揮されている作品だった。幸せの黄色いハンカチ並みに、どうしてその立場で偉そうな口が聞けるのかというような場面がいくつもあった。囚人に芝居はできないと言っているのに、そこを何とかの一点張りには笑えた。また日本語がうまくできない男の通訳が「ちゃんと訳してくれよ」と言っているのに、全然訳していないというのも気になった。

ヤンヤンがウンチをしているところを写真に撮って、最後囚人たちの前でスライドショーにして見せるというのは、感動的なシーンでありながら、笑えるシーンだったと思う。

この監督は張芸謀という人で中国の人だ。DVDの特典にも解説があったが、文革以前は中国では伝統的な京劇以外、映画を見ることができなかった。しかも繰り返し同じ作品。文革後、外国の映画が解放されて、初めて監督は日本の映画を見る。それが高倉健の「君よ、憤怒の河を渡れ」だった。そこから高倉健は中国ではスターとなったそうだ。

高倉健「君よ憤怒の河を渉れ」は「こんなのありえない・・・でもそれが映画」と言わせるアクション超大作 - not good but great

高倉健「幸福の黄色いハンカチ」を見た感想、不器用な高倉健の自分勝手ぶりが面白かった - not good but great