始めは用心棒のような頭の切れる椿が、ばんばん切っていく映画なのかと思ったら、策を練って、できるだけ斬らない侍だった。息が詰まるような斬るか斬られるかというシーンは最後だけで、その他は時折、笑えるようなシーンもあり、おもしろかった。ツバキを流して、奇襲の合図をするというところを、紅白の意味があると敵にだまして、突撃の合図にさせるところは、「そうきたか!」と思った。白黒映画だけど、紅白は色の濃淡で判別することが出来た。
昔の言葉遣いや、人名を聞き取ることが苦手なので、物語の流れがよく掴めなかった。「大目付の菊井さま」とか「城代」とかね。結局誰が敵で、椿ら一味は何を目的として動いているのかが、あいまいになることがあったが、なんとなく、うまく攻めればよいのだろうと軽い気持ちで見た。本意ではないけど笑。
あと「岡目八目」という台詞があり、意味が分からなかったので、調べた笑。
岡目八目
事の当事者よりも、第三者のほうが情勢や利害得失などを正しく判断できること。囲碁から出た語。碁をわきから見ていると、実際に打っている人よりも、八目も先まで手を見越すという意から。
田中邦衛が若かったし、三船敏郎も知っていたけど、映画は見たことが無かった。だから踊るさんま御殿によく出ていた、三船美佳のオヤジというイメージだった。うーん改めて見てみると、高橋ジョージすごいな。あんないかついオッサンが娘のオヤジだなんて・・・。