not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

初めて黒澤明監督の映画を見た。「椿三十郎」の感想(ネタバレあり)。

恥ずかしながら、黒澤明監督の映画を初めて見た。もちろん「七人の侍」といった作品の名前は知っていたのだが、どうも白黒映画や時代劇が苦手で、敬遠していた。先日読んだ松本人志のエッセイで松本が「椿三十郎」が好きという話を読んだので、いっちょツタヤで借りてみるかーという気になった。

始めは用心棒のような頭の切れる椿が、ばんばん切っていく映画なのかと思ったら、策を練って、できるだけ斬らない侍だった。息が詰まるような斬るか斬られるかというシーンは最後だけで、その他は時折、笑えるようなシーンもあり、おもしろかった。ツバキを流して、奇襲の合図をするというところを、紅白の意味があると敵にだまして、突撃の合図にさせるところは、「そうきたか!」と思った。白黒映画だけど、紅白は色の濃淡で判別することが出来た。

昔の言葉遣いや、人名を聞き取ることが苦手なので、物語の流れがよく掴めなかった。「大目付の菊井さま」とか「城代」とかね。結局誰が敵で、椿ら一味は何を目的として動いているのかが、あいまいになることがあったが、なんとなく、うまく攻めればよいのだろうと軽い気持ちで見た。本意ではないけど笑。

あと「岡目八目」という台詞があり、意味が分からなかったので、調べた笑。

岡目八目

事の当事者よりも、第三者のほうが情勢や利害得失などを正しく判断できること。囲碁から出た語。碁をわきから見ていると、実際に打っている人よりも、八目も先まで手を見越すという意から。

田中邦衛が若かったし、三船敏郎も知っていたけど、映画は見たことが無かった。だから踊るさんま御殿によく出ていた、三船美佳のオヤジというイメージだった。うーん改めて見てみると、高橋ジョージすごいな。あんないかついオッサンが娘のオヤジだなんて・・・。