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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

高倉健「新幹線大爆破」を見た感想、喫茶店サンプラザの火災が最後まで気がかりだった

幸福の黄色いハンカチ」を見て、高倉健の映画をもっと見たいと思い、TSUTAYAで借りた。今回の「新幹線大爆破」では不器用なキャラではなく、冷静に犯行を行う犯人の沖田役で出演している。1975年公開なので、30年以上前の映画である。しかし152分、最後までハラハラしながら見ることが出来た。スティーブン・セガール暴走特急」や「スピード」であったような設定で、80km/h以下に新幹線に設置された爆弾が爆発するという話であった。新幹線運転士の青木役は千葉真一だった。千葉真一の映画やドラマは知らないが、関根勤が「カマキリ伝説」でモノマネしていたのを前に見たことがある。

気になるところ、疑問点があったので挙げてみる。

柔道部員に見つかるのは不自然
金を受け取るところで、柔道部員のランニングに遭遇。追いかけられるところは、起こりえないと思った。それに警察の声が対岸までちゃんと届くのか微妙だし、新幹線の事件の犯人と言っても、部員が知っているとは限らない。ヒロシが泳いで逃げて付いた岸にちょうどバイクがあるのもおかしい。バイクを置くのなら、ロープを下ろしたすぐ横に置いとけばいいのにと思った。

ヒロシが受け取るよりも沖田が受け取る策のほうが、成功しやすいのでは?
高速道路で金をバイクで受け取って、はしごを下ろして、その下に止めてあった車で逃げるほうが成功しやすいと思った。ヒロシがバイクで逃げるほうは、ジュラルミンのバッグが目立つし、道路を警察が張れば捕まえられそうだし。

妊婦が乗ってるのはいらないと思う
飛行機のハイジャックによくありそうな設定で、いらないと思った。35年前では斬新だったかもしれないが、ストーリーに直接影響しないし、なくても良いだろう。

茶店サンプラザはなぜ燃えたのか
爆弾の図面を置いた喫茶店が燃えたのが最後まで気がかりだった。何かの伏線になるのかなと考えていたが、本当にただの火災であった。ここで沖田が図面が警察に渡ったと信じたことが、後に空港で電話することにつながるのか。わざわざこんなんことしなくてもいいのにと思った。

沖田がやりたかったことは何か
沖田が金をもらうと何がやりたいかと古賀に聞かれるシーンがある。沖田は「ブラジル」と答えるが、答えを聞くこと無く古賀はどこかへ行ってしまう笑。なんでブラジルだったのだろうか。単に遠くへ行きたいという意味で行ったのだろうか。

2個目の爆弾疑惑もいらない
2個目があるかもという心配があったので、速度を落とすときは見入ってしまった。でも2個目について何か言及があるはずだろうと思っていたら、何も無かった。本当にただの見間違えだったのだ。最後に変に心配してしまって、気持ち悪かった。

携帯電話とインターネットがないから成り立つストーリー
ただの妄想であるが、昔の映画に携帯電話とインターネットがあれば成り立たないだろう。携帯があれば乗客がリアルタイムで情報を得ることができるし、操作の情報を最後まで流すというのもテレビでしなかったと思われる。公衆電話待つ長蛇列のシーンもなかっただろうし、大事な会議があった人もメール一つで解決できたかもしれない。携帯がもしあったら、切羽詰まった状況を演出することは難しい。