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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

攻殻機動隊 の【第1~8話】を見て、思ったことをびっしりと書く


攻殻機動隊」の名前はよく聞いていて、海外の映画監督が影響を受けたとか聞いたことがある。ということでレンタルすることにした。シリーズがいっぱいあってどれから借りれば良いのかわからなかったので、適当にたくさんあったこの「STAND ALONE COMPLEX」から見ることにした。

第1話「公安9課」

詳しいストーリーはまだ自分でよくわかっていないが、サイボーグや人間が警察をやっているようだ。

サイボーグになった者は首の後ろのプラグにコードを差し込めば、目の前で映像を見れたり、驚異的な射撃能力を発揮する。脳幹を入れ替える、プラグを差し込むなどマトリックスやマイノリティリポートを彷彿させる。彷彿させるというか攻殻機動隊が原作なのかな。

第2話「暴走の証明」

多岐戦車を設計した加護の死後、彼の遺言に従い同僚の大場は加護の脳幹を多岐戦車のAIに埋め込んだ。加護は天才的な設計者だったが幼い頃から体が弱く、そんな体に生んだ両親を憎んでいた。体をサイボーグ化する道もあったが宗教上の理由でできなかった。死ねば肉体から解放され、宗教上の問題も無くなるので、多岐戦車という鋼鉄の肉体を手に入れ、両親に復讐しようと目論見る。公安9課は多岐戦車が加護の実家まで来たところで脳幹を焼き切った。しかし復讐というよりは、体の弱かった自分が鋼鉄に肉体を手に入れたという一種の自慢を両親にしたかったという思いもあったのではないかと思わせる感じもあった。

最初は多岐戦車かっこいいな、単純に暴走しているだけなのかなことくらいしか思っていなかったけど、加護の動機を知るうちに深い話だと思った。こういうところが攻殻機動隊の人気の理由なのかな。

第3話 「ささやかな反乱」

かつて自分で改造が出来るアンドロイドとして人気を博したジェリが突然一斉に自殺し始めた。原因はウィルスによるもの。そのウィルスの制作者マクラクランは自分のジェリを愛していたがために、彼女を唯一のジェリにするために犯行を行った。マクラクラン拘束前にジェリは「もう貴方を愛したくない」という。それは映画マニアだったマクラクランが見ていたであろう映画のセリフだった。それをジェリが記憶して復唱したのだ。しかし最後にジェリは「ご免なさい、本当に愛してた。」という映画にないセリフを言う。

今回の話で草薙は幼い頃からの義体使いだったということ。義体という言葉から全身を生身の肉体から機械に入れ替えているのだろうか。よく見ればオープニングで人形をつぶすシーンがあることに気づく。

にしても草薙はハイレグすぎないかw

第4話 「視覚素子は笑う」

6年前の企業テロ「笑い男事件」は未解決であり、警察内部に重要参考人がいるとの情報が浮かんだ。それを掴んだドクサの元同僚、山口は目にカメラを埋めて、その人が見ている情報を得られる視覚素子が密かに、関係者に埋め込まれていたことに気づく。それをドクサに相談しようとしたが山口は交通事故で死んでしまった。

記者会見映像をハックして、笑い男の顔をモザイクとして当てるのは不気味で新鮮な表現だった。

第5話「マネキドリは謡う」

荒巻は笑い男全体を警察の自作自演と疑う。特捜が重要参考人にとして洗い出していた凄腕プログラマ、ナナオを見張るも、インタセプターの仕業で実際はそこには居なかった。草薙は警視総監を援護に向かうも、通信にノイズが入る。

草薙が外部記憶装置を確認する際に出てきた女2人は何者なのか、バーテンダーとのつながりもよくわからない。少しずつ草薙の過去が明らかになっていくように思える。

笑い男が天気予報の中継に現れた時に、周りの人のほとんどが電脳化されていたため、笑い男を目撃しても記憶にはマークしか残っていないという設定はよくできていると思った。

第6話「模倣者は踊る」

警視総監がスピーチする会場にいたSPにナナオが送信した遅効性ウィルスが発症し、SPが暴走する。草薙らはそれらを食い止めるが会場に居たマスコミ、警察官から同時多発的に笑い男の模倣者が出没。警視総監の命を狙う行動に出る。模倣者たちはウィルスによる行動でも、共通の宗教を信じていたわけではない。調査の結果、外部的な要因ではなく内部的な要因、つまり自発的な犯行という目処が強い。しかし同時にそのようなことが起こるのは考えられにくい。草薙は何か別の事件が動いているように思えてならなかった。

コナンでも前編後編で終わるのに、テレビ放送一話完結型にしては長く続くなあ。

第7話「偶像崇拝

南米の麻薬王マルセロは英雄的な扱いを受けていた。取引を受けていた日本の暴力団は、実はすでにマルセロが暗殺されていたという事実を隠すためにマルセロのゴーストダビングを図る。偶像崇拝とわかれば報復を受けるという恐れからしたことだった。

ゴーストの記憶の並列化を図るためにマルセロが定期的に日本にやってくるという設定がおもしろかった。

というか笑い男の話はどこに行ってしまったんだ?

第8話「恵まれし者たち」

提供した覚えのない者から心臓の提供を受けた6歳の少女。看護婦の友だちから相談を受けた草薙は臓器密売の疑いを持ち操作を進める。自らも6歳で全身を義体化した過去を持つ草薙は、犯人の医学生らにいつもと違う感情を覚える。

草薙が手につけていた時計は何なのだろう。最後にバトーと遊びのケンカをするときに、はずしていた。何かの贈り物だったのだろうか。