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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

真田広之、佐藤浩市出演「道頓堀川」を見た感想

若き日の真田広之佐藤浩市が出ている映画。両親を亡くした邦彦(真田広之)は、友だちの政夫(佐藤浩市)の喫茶店で住み込みで働くことになる。政夫の父、哲生はかつて日本一のハスラーだったが、10年前からキューを握っていない。自分と同じように玉を打ち、博打打ちをしている政夫と哲生は仲が悪く別居している。邦彦はまち子(松坂慶子)と恋に落ちる・・・。

道頓堀川周辺で水商売をしている人が数多く出てくる。見た目は派手で、邦彦のような若い者から見れば、お酒を飲んでお金がもらえるなんて割のいい仕事だと思われている。しかし実際は、若いときにしっかりと目標を持ってがんばっていなかったことを後悔していたり、両親を亡くし孤独な人がたくさんいる。言いようのない未来への不安というのが見ていて、伝わってきた。だからまち子が自分の意志で邦彦と付き合おうとしていたのだと思うし、哲生が息子の将来を心配したのだと思った。

最後に邦彦が刺されたのは意外だったのでショッキングだった。原作の小説ではどうなっていたのだろう。