not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

島耕作「SLEEPY TIME GAL」に出てきた高倉健「駅 STATION」のオマージュ

京都に転勤した島は小料理屋を営む元舞妓のかつ子と不倫するようになります。かつ子はパトロンである歌舞伎役者とも不倫していることが島にばれてしまいます。その歌舞伎役者への愛情はもう冷めていて、今は島のことが好きだと伝えて、二人はまた会うことになります。

そして雪の降る大晦日。かつ子は床でこんなことを言います。

かつ子「知ってます?島さん?」


島「何?」


かつ子「私らを含めて水商売の女性の自殺者が一番多いのがお正月なんですって」


島「ほう・・・どうして?」


かつ子「お正月は男達が家庭に戻るからどす。どんな男も何故かお正月だけは家に帰ります・・・・。残された女はひとりで部屋の中でじっとすごさなあきまへん。思いつめてしまうんどすかなあ。


好きな男とお正月を迎えることが出来るなんて・・・・今まで経験したことなかったように思います。」

島には家族がいますが別居状態です。島は帰らずかつ子と正月を迎えます。


勝手な憶測ですけど、これは高倉健の「駅 STATION」のオマージュだと思います。刑事役の英次(高倉健)と水商売経験のある桐子(倍賞千恵子)が同じようなやりとりをするシーンがあります。英次と桐子は大晦日、一緒に紅白を見るんです。そして八代亜紀の『舟唄』を聴きます。このシーンはとてもいいですね。

http://nicogame.info/watch/sm1905842


この映画はとても好きなので、「島耕作」を読んでいてすぐに連想してしまいました。