・前回エントリ
「モヤモヤさまぁ〜ず2」「やりすぎコージー」についての新書を読んだ - not good but great
「たくらむ技術」という流行を狙ったタイトルに躊躇しましたが、実際読んでみるとテレビマンの仕事や心持ちがよくわかって面白かったです。
タイトルは編集者の意向で決められている場合もあると思うので、タイトルだけで判断するのは良くないですね。目次くらいはこれからは読みたいと思います。
加地さんの仕事に対する心持ち
自分は凡人
伊藤さんも加地さんも共通していることは、まわりの芸能人や芸人は才能がある人が多いので、自分が凡人であるということを強く自覚していることです。一からゼロの発想は出演者にお願いして、謙虚に仕事をしているという印象を受けました。かと言って適当に仕事をしているわけではなく、面白いところに気づくことや面白いことを他の人に伝えることに力を注いでいるのだなあと思いました。これも誰でもできることではないとは思いますが・・・笑。
伝え方を反省する姿勢
加地さんが若い頃は「上司はなぜおもしろいと理解してくれないのだろう」とよく思っていたそうです。経験を重ねることで上司への反発心よりも、自分の伝え方・言い方が悪かったことを反省しています。一緒に仕事をする以上、上司とともに納得して楽しく仕事し、良い成果を生み出すことだと気づいたと書かれています。なかなかここまで謙虚になるのは難しいと思うのですごいと思いました。
編集作業
撮影テープは18時間を超える
「アメトーーク!」の放映時間は1時間です。一つのカメラで大体2時間くらい撮影します。さらにカメラは9台あります。だから合計18時間分の撮影テープを編集して1時間にするそうです。「アメトーーク!」を見ていて、たまに細かい芸人の仕草まで撮っていることに驚かれますが、それは妥協しない撮影体制にあったのだと思いました。
「アメトーーク!」一回分でカット数は1200カットほどになるそうです。簡単な動画編集をしたことがありますが、1200個に切り分けてタイムラインに並べる作業は気の遠くなる作業だと思います。僕はやりたくないです笑。
テロップの付け方
「アメトーーク!」一回分でテロップの数は250くらいになります。加地さんも最近のテレビはテロップが多いことを感じているそうですが、大抵は出演者の言葉をそのままテロップにしていることが多いそうです。加地さんのテロップの付け方には工夫があります。出す文言とタイミングを意識しています。発言者の言葉をそのまま出すと情報が多くなりすぎます。削って要約して出すことにしてるそうです。それからタイミングについては、芸人のネタを殺さないようにしてるそうです。もしテロップがオチより先に出てしまっては、すべてがパーです。芸人がオチを言って、コンマ何秒か送らせてテロップを出すことが大切みたいです。