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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

童貞にしかできないこと、妄想

みうらじゅん伊集院光の「DT」を読んだ。童貞を捨てても童貞っぽいことを忘れていない(忘れられない?)人をDTと本書では言っている。ここまで童貞、童貞っぽいことについてたくさん話している会話が聞いたことがないので、おもしろかった。

間違った性の知識をすぐに信じ込むアホさ、童貞ならではの妄想は大人になったらもうできないことだなあと思う。ビジネスの場では実力のある人は「失敗をたくさんしよう」「何でもやってみるのがいい」ということを良く言う。本書を読んでいて、そのような発言は童貞を否定していると感じた。童貞のままでいるのはよろしくないのかもしれないけど、童貞にしかできない妄想はある。人間は失敗し、成長するが、一方で失うものあるよなあと考えた、一冊だった。