not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

河合隼雄「母性社会日本の病理」を読んだ

母性社会日本の病理 (講談社 α文庫)

母性社会日本の病理 (講談社 α文庫)


日本の昔話や神話から日本人の精神構造を読み解いていて、大変面白く読めた。夢分析の部分はこじつけじゃね?という感想をどうしても抱いてしまった。夢が起承転結の形を取っているのは、そういう劇の構造で人間が物事を理解しているからというのもおもしろかった。


天と地 、父と母 、精神と肉体 (物質 )などの根元的な対立を考えるとき 、土 、肉体 、母などのイメ ージのコンステレ ーションを代表するものとして 、亀が象徴的な意味をもっていることが分かる
浦島太郎の亀についての考察を読むと、いろいろ書いてあったけど、そんな深い意味が本当にあるのだろうかw

「アニマ像としての乙姫」とか考えすぎじゃね?と思いつつも、浦島太郎をここまで深掘りした人がいるのかと驚いた。