not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

金原ひとみ「マリアージュ・マリアージュ」を読んだ感想

マリアージュ・マリアージュ (新潮文庫)

マリアージュ・マリアージュ (新潮文庫)

試着室

グッチの試着室デカいな。シャンパンまで出るのかよ。豪華な生活してるなあーと思った。ナツが高級ブランドでショッピングを楽しむようになったのは、離婚してからなのかなと、最後もう一度グッチを訪れるシーンを見て思った。

ケイタに夢中になれないのは、夢中になると自分の好きなケイタが壊れていくからだろう。私とケイタが私たちになるというのがそのことを表しているのかなと思った。

青山

中村さんを女だと思っていたので、優奈の夫だとわかったとき驚いた笑 二十代後半の見た目がカッコいいアパレル店員、ヒロ。大学中退でバイトという身分に自信を持てていない。しかし優奈は中村さんよりヒロのことが好きという前提があったことが気持ちが悪いなあと思った。同年代の男子としては後味悪いストーリー。

ポラロイド

ポラロイドを発見した後でもキョウと一緒にいるのが理解できなかった。カナと兄との関係を考えると、ポラロイド発見後はキョウに兄を投影して、哀れというか愛おしさを感じていたのだろうか。

それにしてもこの短編集に出てくるのはオシャレだけどヤバい男子が多い気がするw