地震、飢饉や火災などの天災に見舞われ、当時はとても世の中が不安定であった。またちょうど京都から鎌倉に遷都するころで、京都にいた役人がこぞって鎌倉へ移住する様を見て、「結局出世のためなら京都を簡単に捨てるんだ。。。」と鴨長明は思ったそうだ。
鴨長明は大原に小さな家を建てる。小さな家にしたのはいつでも引っ越せるようにするためだ。一人で住むのは自分の世話をすべてしないといけないので大変だが他人と住むと気苦労に比べればたいしたことはない。昔の友を思い、一人で夜に泣く描写を読んだときは、寂しいときもそりゃあるよなと思った。一方で日本の四季の移り変わりを感じ、古歌を思い出したり、琵琶や琴を弾いて楽しむ様は風流人だと思った。ちなみに鴨長明は千載和歌集に和歌が掲載されるような人だったっぽい。