not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

佐藤航陽「未来に先回りする思考法」

何かと話題のメタップスCEOの佐藤さんの著作を読んだ。未来を読むにはどうすればいいかについて書かれた本だ。iPhoneがヒットすることやライト兄弟が飛行機を飛ばすことを誰も予測できなかった事例があるように、人々が未来を予測することは容易ではない。未来を完璧に予測することは不可能だが、大まかに流れを捉えることはパターンを認識する能力があれば可能だと言う。

巨大企業がやっていること

Google,Amazon,Facebookなどの巨大IT企業はテクノロジーを点ではなく線で捉えている。点だけで捉えるとやっていることがブレているように見えるがそうではないようだ。

宇宙事業

目的
  • インターネットを世界中に届けるための人工衛星
  • 地表の状況をリアルタイムで検知でき、新しいパターンを見つけられる。
投資

自動運転

目的
  • 自由時間を増やしてGoogleをもっと使ってもらう
  • 適切な車間距離を保ちエネルギー消費を抑える
  • O2Oサービス強化 場所をレコメンドしてすぐにつれていける
  • 地図の強化 Google Mapがより正確なものなる
  • 自動車事故を減らし若者が死なないようにする
投資など

VR

目的

まだよくわからない。ゲーム以外だと遠隔施術やアダルトエロ分野など。。

投資

FacebookがOculusを買収

・参考

plus.airintern.com

テクノロジーを知るという行為

  1. 使える
    コンピュータを使える人は世界で27億人いる。
  2. ポテンシャルがわかる
    コンピュータでなにができるかは9割わかっている。
  3. なぜできたのかを原理から理解している
    そのテクノロジーがなぜ誕生し、どんな課題を解決したのかを知ること。ここを察知できるかがポイント。
  4. 実際の作り方がわかる
    電子回路がどう動いているのか理解している人0.01%程度。

パターンの試行回数

自分で仮説を立ててパターンを検証しようとして失敗しても、それは試験回数が単に少ないから失敗することがある。パターンの試行回数を増やしているのかはチェックポイントである。