not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

YouTubeチャンネル運営の裏方を手伝い始めた

ご縁があってとあるYouTubeチャンネルの裏方を手伝っている。具体的な仕事はチャンネルの方向性を設定、動画の作り方・企画・編集の仕方の指導やフィードバックをすること。もともと数年前から知り合いの友人のチャンネルだ。友人と別の友人でコンビでやっている。チャンネルスタート当初は運良く動画がバズり登録者を伸ばした。しかしここ1年は伸び悩んでおり登録者はむしろ減っている。

なぜ登録者が減るのかと言うとバズり企画とチャンネルの通常企画に乖離があり、バズった企画で獲得視聴者が新規の動画に興味がないために離脱してしまうからだ。もともとチャンネルのジャンルは「やってみた系」である。まさしくyoutubeの王道であり様々な気になる検証企画を行っている。ある検証企画がバズっても検証という大きなくくりではジャンルが広すぎることがわかった。

検証のカテゴリから中カテゴリに絞りいくつか動画を作ることを行ったが結果は出ていない。そこで改めてチャンネルの分析を行った。それまであまり見ていなかったアナリティクスを注意深く探索し仮説を作り出した。チャンネルの良いところを伸ばす演出が必要とわかりそれは検証系ではないと結論づけた。友人たちのウリは実はトークである。トークといってもいろいろあるが30歳前後の女性が聞いて癒されるようなトークである。ゴリゴリのお笑いトークでもなく、つまらないトークでもない。長時間聴けるような凹凸のない、ほどよいトークである。このトークの良さがもっと出る企画にしようと考えた。検証系などの企画系はメンバーを知らない人でも企画タイトルで流入が望める。しかしこれまで散々やってきてうまくいかなかったので思い切ってメンバーそのものの良さがでるトークに切り替えることにした。

さてただトークをするといってもいろいろある。芸人のようにマイク一本でしゃべることはyoutube向きではない。そこまで気合が入ってしまうと習慣的に見ることが難しいと思っている。視聴者の全員が全員、スマホに集中して動画を見るわけではない。多くの人はリラックスしながら見ている。だから画面から目を離しても聴けるようなトークが望ましい。そこでグルメ系トークにすることにした。要は飯を食べながら友達同士がおしゃべりしている動画である。人が誰かと話す時何をしているのかというと、ごはんを食べているというのが一つある。それをyoutubeでやるだけ。シンプルである。

しかしこれだけでは検索流入が望めない。だからタイトルを工夫する。出演している人はどんな人でどういう状況で何を食べるのかである。例えば「夜勤バイトを終えたフリーターがストレスを抱えながら餃子を食べる」とかである。サムネイルも料理とメンバーの顔、そしてタイトルの文字を入れる。これがうまくいくのかわからないが仮説の変更としては潔いくらいの方向転換である。これくらい変化がないとちまちま検証していても意味がない。