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太宰治「人間失格」を読んだ感想

人間失格 角川文庫

人間失格 角川文庫

学生の時に自分のような人が主人公の話と友達に進められていたけど、買って放置していて、読めていなかったので、読んだ。読んでみると、俺はこんな人間ではないと思った笑。世の中が嫌だとか、世間と離れて暮らしたいというのは共感できたけど、道化を演じるような器用さは自分にはないと感じた。何で友人はそのようなことを言ったのだろうか。言われた時は読んでいなかったので流していたけど、普通に失礼な気がしたw

イケメンで愛想の良い葉蔵は、本当は全部演技で通していた。それが苦しく葛藤し、最後はモルヒネ中毒になって行方不明になってしまう。演技もいつもバレないわけではなく、時折バレる。小学生の時に鉄棒の授業でわざと失敗して、クラスの笑いを取ったけど、病弱で体育を見学していた竹一には「ワザワザ」と言われて、ワザとだと指摘される。葉蔵は驚き、竹一が気になってしょうがない。それから竹一と仲良くしようとするのが面白い。いつ演技であるとみんなにバラさないかと心配だからだ。そんな葉蔵の苦悩が延々と書かれていて面白いと思った。葉蔵の気持ちを葉蔵の人生を通して、ずっと書いているので、葉蔵という人物に集中できて、自分は面白く読めた。

面白く読めたけど、一回読んで終わりという小説ではない気がする。経験を積んで、時間を空けて読み直すと、また違った読み方ができるような気がした。

先日、又吉の「火花」を読んで、又吉の動画を探していろいろ見ていた。又吉、若林、そして作家の町田康、後半は平野啓一郎を読んで、好きな本を紹介するという番組があった。そこで又吉が「人間失格」を薦めていたので、一層読む気になった。この番組は面白いので、第3回もやってほしい。

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