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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

【第9~12話】攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXを見た感想

第9話 ネットの闇に棲む男

笑い男専用のチャットルームに草薙は加わり、新たな情報を得ようとしていた。ある男は総監暗殺未遂事件のとき、クラックし事件の様子を覗いていた。その男は自発的にクラックしていたので、やはりあの時同時多発的に発生していた事件は、模倣犯それぞれが自ら行った行動によるものと見てよい。草薙が身代わり防壁によってウィルスを防いでいた様子も見ていたと言う。

草薙は6年前の事件と今回の最初の事件両方さえもコピーではないかと疑い始める・・・。

第10話 密林航路にうってつけの日

Tシャツ型に皮を剥ぐという猟奇的殺人事件が発生。この事件にやけに熱くなるバトー。犯人と思われる軍人マルコはかつて、密林の奥で「サンセット計画」を行ったうちの一人だった。その作戦にはバトーも参加していた過去があった。「サンセット計画」は密林の奥の部族と親交を深めた後、女・子どもを残虐なやり方で殺し、相手に恐怖を与えることが目的であった。CIAはバトーとマルコの過去を知っており、バトーに過去の戦争に終わりを告げさせるためにバトーをマルコに殺させようとした。そうすることで、CIAの過去の汚点を消してもらおうという魂胆だった。

バトーはマルコを撃つことはなかった。バトーの中で戦争はもう終わっていた。しかし悲しみはずっと心の中に残り続けるだろう。

第11話 亜成虫の森で

厚生労働省にハッキングが行われ、そのもとを辿ると、電脳不適応児の授産施設が挙った。トグサはそこに潜入操作をすることになる。電脳不適応児は電脳と相性が良すぎて一人の人物に没頭したりする症状を出したり、驚異的な電脳スキル?(コンピュータスキル)を発揮する。その中には以前チャットの回で、草薙に向かって「お姉さん鋭い!」という発言をよくしていた、少し高い声の少年(そのときはおじさんの風貌だった)もいた。トグサの担当になった車いすの少年はいつも左利き用のキャッチャーミットを持っている。バトーいはく、左利き用のキャッチャーミットはネットスラングで「存在しないもの」を意味する。

トグサのスパイ活動がばれて、トグサは殴られて気絶してしまった。子どもたちの中で団長と英雄的に扱いを受けていたのは実は他ならぬ、車いすの少年だった。彼はそこを立ち去らねばならず、周りの子どもたちの記憶も消した。ただキャッチャーミットとメッセージを残して。トグサは草薙、バトーに助けられて、車いすの少年の似顔絵を書くも、それはあの「笑い男」のマークだった・・・。

第12話 タチコマの家出 映画監督の夢

タチコマが家出して、少女に会って犬の墓まで行く話。タチコマはジャンク街で電脳化された機械を拾ってくるその機械は映画監督を電脳化してミニシアターで映画を上映する仮想現実に入り込める機械だった。9課の鑑識が入り込むと、トラップではなく、自分の意志で自ら現実に戻ってこようとはしない。草薙は緊急事態と判断し、自ら入り込み映画を見る。映画の内容はわからないが、草薙は涙をこぼす。

草薙は他人の夢に自分を投影するよりも、現実を変えるほうに意義があると考えるリアリストだ。草薙はなぜ泣いていたのだろう。幼い頃の記憶を呼び覚ますような内容だったのだろうか。