not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

バーチャル社会は流行らない?

今日授業で「セカンドライフのようなバーチャル社会に可能性を感じるか」という議題で討論しました。僕は可能性を感じないと思いました。理由は2つあります。

・バーチャルではセックスができない
バーチャルの世界ではまだ技術的に身体感覚を表現することが難しいです。におったり、触ったりすることはできません。ということは当然肌と肌とが触れ合うことができないというわけですから。つまりセックスができません。セックスができない世界というのはつまらないと思います。歴史を振りかえるとこれまで数えきれない男女がセックスをし楽しみ、またケンカをしたことでしょう。文学においても村上春樹からセックスを取ると表現できないことがたくさんあると思いますし、源氏物語からセックスを取ってしまうと話自体成り立ちません。僕は人と人とが楽しくコミニュケーションすることがバーチャル社会の前提と思っているのでセックスができないということは大きな痛手だと思います。

・みんながやらないからやらない
保守的な見方ですが単純にやっている人(セカンドライフなど)がいないので可能性を感じません。これは日本人の特徴である「みんながやらないと何かを始めようとしない」ということを踏まえています。日本人は農耕民族なので集団の規律を重視します。集団の中の個人が新しいことを始めようとすると止めようとします。なぜならお米は集団で計画的につくらないときちんと育たないからです。育たないとみんな死んでしまいます。先生にこの理由を言うと「それが本当なら日本で流行はないということになる」と反論されました。そこで僕はああそうかと思い閉口してしまいましたが本当にそうなのかちょっと考えたいと思います。

●流行の始まり方
そもそも流行とはどのように起こるのでしょうか。ここではセカンドライフの日本での流行について考えてみます。「みんながやらないからやらない」ということが正しいのなら、集団の規律を守らない新しい物好きがセカンドライフを始めることでしょう。新しい物好きはセカンドライフに何かの魅力を感じ、周りの友だちに広めます。そして友だちから友だちへと連鎖して流行が生まれます。なんだか順調すぎるというかとても短絡的な考え方な感じがします。本当にこんなにうまく行くのでしょうか。現に日本ではセカンドライフをやっている人は20万人くらいしかいません。アメリカでは700万人です。日本の新しい物好きに先見の明がないとは思えません。ということは「みんながやらないからやらない」というのが間違っていたということになるのですかね笑

流行って何??流行についてもっと勉強する必要があるようです。