なぜ「課長 島耕作」を読むに至ったのか
トヨタの広告で島耕作が使われているのを以前見ました。それ以前にも島耕作という名前は聞いたことがありました。これだけ知名度があるのだから、おもしろいのかもしれないというミーハー心から読もうと思いました。
読んだは新装版です。分厚い文庫本サイズです。
感想
村上龍っぽい
女との情事が題材に扱われることが多いと感じました。最初はただのモテモテ野郎じゃないか、と思ったのですが、ニューヨーク出張で孤独を味わいつつ、時を過ごすのを見て段々違うように思ってきました。題名が映画のタイトルだったり、男と女が干渉しようとせずに、クールにセリフを言うところが、なんとなく村上龍っぽい感じがしました。グリニッジヴィレッジで怠惰な生活をしたり、そこで恋愛観や結婚観を語るところもそう感じました。
登場人物がオトナ
アイリーンとボブとでナイアガラに行くところで、滝に向かって叫ぶところなんかは、子どもっぽい行動なんだけど、お互いがお互いを気遣っているところがオトナだなーと思いました。