not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

「テルマエロマエ」の作者ヤマザキマリが古代ローマやイタリア人について書いた本「男性論」

マンガ「テルマエロマエ」の作者が書く男性論です。作者の山崎さんはイタリアに10年以上住み、夫もイタリア人というイタリアにかなり精通している方です。また美術学校で絵画を勉強していた背景もあるので、古代ローマにとても詳しいです。

歴史の説明が豊富

最初の方に結構な量で古代ローマについての説明があります。歴史を紐解いて、ローマの人はどのような人なのかを伝えたかったのだと思います。ローマ以外の文化を尊重する寛容さというのが一つの特徴だと感じました。

カタカナが多いのでしんどいかも・・・

ただ世界史がかなり好きでない限り、この量をさくさく読むのはちょっとしんどいかもしれません。カタカナがたくさん出てきて「おえー」となりました。

イタリア人の価値観

だから僕は歴史のことよりも現代のイタリア人の価値観、ものの考え方について書いてるところのほうが面白かったです。「イタリア人=チャラい」という固定観念があったのですが、実はレオンに載っているようなファッションの人は一部であることがわかりました。ただ話し好きというのは合ってるみたいです笑。

イタリア人男性が持つ理想の女性像

あとイタリア人の男性は話し好きであり、議論好きであることから、しっかりとした考えを持った知的な女性が理想であることは初めて知りました。てっきり従順な女性がタイプかと勝手に思ってました。

テルマエロマエ」読んでみたい

この本を読んでマンガ「テルマエロマエ」や他の作品を読んでみたくなりました。この本で少しは作者が持っているバックグラウンドが知れたので、それを思い出しながら作品を読むとおもしろいのではないのかなあと思いました。