not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

外交についての興味

春休みに入って「国家の罠」「9.11と日本外交」という本をパラパラと読むようになった。順番としては「国家の罠」のほうが先でそれを読むようになった理由は友人が読んでいたからである。もっと前にさかのぼると江副さんのリクルート事件についての本を読んだ(まだ全部は読んでない)ことに始まる。それを読んだのは以前にホリエモンリクルート事件の担当検事である宗像検事とTV討論していたのをyoutubeで見て、日本の検察に興味を持ったからだ。

僕自身、検察や日本の政治には全く興味はなかったが読んでいくうちに知らないことがたくさん出てくるのでどんどん読むようになった。リクルート事件なんかは本当にひどい事件で政治献金の捉え方という微妙な問題、値上がり確実な未公開株譲渡などなど罪になるかならないかの微妙なところをついてそれを最大限に広げた。政治家が絡んでいるから国会でも事件のことが行われる。そうすると国にっての重要な話し合いが後回しにされたりする。一つの企業人が起こした事件が国を動かすことにつながる。そのあたりがおもしろいというか興味深い。

国家の罠」では北方領土問題、ロシアについて多く書かれている。「9.11と日本外交」には湾岸戦争時「too little,too late」とアメリカに出遅れたことを批判された日本が今度は批判されないようにと自衛隊を中東に派遣する。

恥ずかしながら上に書いてあるようなことはこれまで全く知らなかった。国の重要な問題を知らないってのはまずいと思うしそういう歴史的背景を知らないとこれから正しい行動はできないだろう。「春休みは勉強しよう」と意気込んでいたが勉強すると言うことは当然でありそれに終わりはないということを改めて思い知らされた気がする。

今日の若者には危機感がないと騒がれる。世界で起こっていることと自分の周りで起こっていることのギャップがありすぎると思う。エジプト、リビアでは暴動が起こり戦争に近いような状態である。CNN,BBC,アルジャジーラのサイトを見れば毎日エジプト、リビアを取り上げ戦車に石を投げる映像などが放映されている。一方自分のまわりはいたって平和で「けいおん!」的な世界である。特に事件や自分の存在をゆるがすようなことは起きない。そんななか大人たちからは「リスクをとった行動を!」と言われる。どこにリスクがあるんだ?

平和ボケしたこの国がひっくり返ってたらどうなるだろうか。そのときに備えて勉強しないといけないと思う。