not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

北野武と松本人志の対談が載っている「頂上対談」を読んだ感想

北野武の対談集。松本人志と対談していたので読んでみた。昔に読んだのだけれど、忘れていたので再読。

松本人志

お互い人見知りで、実家が貧乏ということは共通しているよう。これまでちゃんと話したことなかったらしいから、和気あいあいと話している感じはない。

たけし「年表でいえば、日本の通史じゃなく、ダウンタウンの漫才は時々鎌倉時代の十年間ということだけでやるじゃない。」

ダウンタウン漫才ブームのころと比べて、テンポが遅いというのは聞いたことがある。ダウンタウンの漫才はあまり見たことがない。「カモシカの脚のような脚」っていうやつしか覚えてないので、本当に遅いのか。というか漫才ブームのテンポもわからんのでこれに関してはへえー言うことしかできない。

まっちゃんは「その男、凶暴につき」が好きで、純文学はあまり読まないそうだ。ミステリーや内田春菊を読んだりするとか。

すごい面白かったというわけではない対談だった。

北野井子

たけしの娘。アメリカの高校に留学している。そこで教師に逆らったり、メキシカンに追いかけられたりした話をする。日本の芸能界で歌デビューしたけど、うまくいかなくて悩みながらの留学。日本みたいに気を使わなくて楽だと言っている。

たけしの映画に出させてと言って、生意気な口を聞いているのがおかしかった笑。「BROTHER」の打ち上げはアメリカで行い、井子さんとたけしの奥さんも呼んで一緒に飲んだらしい。

今村昌平

映画では編集作業のときに、予め撮りためていた空や風景のシーンを挟むことがあるそうだ。たけしはシナリオの順番通りに撮るのではなくて、頭に描いている絵が撮れそうだったら、順番関係なしに撮る。不得意なのは食事のシーン。普段は自由に役者に演技させているが、食事のシーンは注意しないと、カットが変わって手の位置が変わることがある。そうなると編集が大変だから気を使うそう。

今村さんもたけしも映画のアイディアは常にあるが、制作費の関係で実現しないこともあるそうだ。勿体ない。二人も言っているように映画界を盛り上げたいならお金が入れる必要があると思った。

淀川長治

あの夏、いちばん静かな海」を絶賛している。チームラボの猪子さんも雑誌に好きな映画として載せていたなあ。もう一回見てみようかな。


淀川さんは他にも「キッズリターン」の自転車のシーンや「ソナチネ」の紙相撲のシーンをほめている。とにかく褒めているw