ビートたけし演じる矢島がシャブを捨てられ怒り、刃物を持って街中を走り回るのは狂気の沙汰に見えた。これまでたけしの映画では、たけしが人を殺す場面はあったけど、あんなに無差別に襲うのはあまりない。「血と骨」に似た勢いを感じた。
矢島を助けるために修治が浜を出て行く。それを偶然、蛍子が見る。その見た後の表情が何とも言えない顔をしていて良かった。「バカな男ね・・・。」と言ってるように見えた。
最後は田中邦衛演じる啓太の息子である秀雄からの手紙で終わる。
青春はすばらしいと思いました。
秀雄
これを聞いた時、ミナミで夜叉の名を轟かせていたころの自分を俯瞰して見る修治が見えた気がした。蛍子との情事も加えて、過去と今の自分に合った気持ちの高ぶりというのを思い出したのかなあと思った。ちょっとうまく言い表せないが、あれだけ繊細で大人な世界を描いた話だったのに、最後は青春で終わるというのが印象に残った。
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