not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

「六人の嘘つきな大学生」を読んだ

以前から話題になっていた本で本屋でよく目に入っていたので買って読んでみた。就活を扱ったミステリーものと聞いていたのでありきたりなストーリーかと最初過小評価していたが、読んでいくうちにハマってしまい一気に読んだ。

「おそらくこういう展開になるだろう」という予想を見事に裏切りストーリーが展開されるのでめちゃくちゃ面白かった。伏線も張られており最終的には回収されるのでスッキリとした読後感であった。今度映画化されるらしいので楽しみだ。

就活を扱った小説で以前読んだことのある朝井リョウ「何者」では就活のおかしさ、不条理さを描いていたが、そういうおかしさも描きつつそこにミステリーの要素を合体させたのが本作だった。ハラハラドキドキ要素、謎解き要素を織り交ぜることで就活というまじめな問題を読者に問いかけつつエンターテインメントとして申し分ないものを提供してくれた。