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プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

宮部みゆき「龍は眠る」を読んだ感想

初めて宮部みゆきを読んでみました。高校生のころに「ブレイブストーリー」が流行った覚えがあって、名前はよく聞いていました。ということでブックオフで彼女の本を何か買って読んでみようと思い、この本を読むことにしました。

超能力者サイキックを扱った話でしたが、読んでいるとき、ちょうど読む前にブックオフで立ち読みしていた漫画「ホムンクルス」を思い出しました。この漫画は2巻くらいまでしか読んだことないですが、物に触れると物の記憶が見えたりする話です。


あと「サイコメトラーEIJI」も思い出しました。自分は漫画よりもTOKIOの松岡君が出ていたドラマを見ていたので、ドラマのほうが思い入れがあります。これは主人公がサイキックの能力を使って事件を解決していく内容です。


さて「龍は眠る」の感想ですが、そこまでおもしろいとは思いませんでした。稲村と織田というサイキック能力者が二人も出てきて、ややこしかったです笑。稲村の能力がインチキというのを見破ろうとするところはおもしかったです。

推理小説では登場人物になかなか感情移入することはできないなあと思いました。事件発生から解決までという流れがある程度は予想できて、起承転結がはっきりしている話が多いです。こうなるとストーリー全体を俯瞰で見ることに集中して、登場人物の気持ちを読むことより、早く話が展開しろという勢いに押されることが自分にはあると思いました。