not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

木村拓哉、常磐貴子出演「Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜」を見た感想

第1話

沖島(木村拓哉)がバイクで都内を疾走していると、横で停車する車の窓から突然手が出てきた。ぶつかりそうになり、急いで避ける沖島。運転手の女性は携帯電話の話に夢中で、不注意で手を出していた。怒る沖島に、全く耳を傾けない女性。そのまま女性は走り去ってしまった。

偶然にも二人は同じ場所に着いた。そこは図書館。いがみあう二人。女性の名前は杏子(常磐貴子)といい、図書館員をしている。杏子はドアの付近に止めてあった沖島のバイクが邪魔だと言う。仕方なくどける沖島。杏子が助手席のドアを開けると、杏子は車いすに乗っていた。

全部書いていると大変なので割愛・・・。東京ラブストーリーのときは、逐一書いて大変だった。

杏子は明るくはっきりと意見を言うタイプだが、かわいげがない。沖島木村拓哉の適役みたいなチャラそうだけど優しい美容師である。

今回の話は、沖島が杏子をカットモデルに誘う話だ。カットモデルになって最初は不安だった杏子も、沖島の今まで会ったことのない人柄に惹かれ緊張も融けていく。写真撮影中も楽しく過ごすことがができた。杏子はこんなにも楽しかったのは久しぶりで嬉しそうである。普通は車いすの人を見ると、必要以上に優しくする人が多いが、沖島はそんなそぶりは一切見せない。対等で接してくる。「バリアフリー」という言葉も知らなかった。

撮影が終わり、写真が雑誌に載ることになった。杏子はわくわくしながら紙面を見ると、そこには「車いすの私でも綺麗になれた」という見出しが。杏子は沖島が自分を利用したことを悟る。沖島は杏子に電話して、そのことについて謝る。車いすだからというのがないと言うと嘘になる。そこは否定しない沖島に杏子は当然怒る。沖島は撮影した夜に行った屋台のラーメン屋で待っていると言い電話を切る。そうするとすぐに雨が降ってきた。杏子のほうも沖島だったら、車いすだからという軽い気持ちで誘ったのではないと思ったのだろうか。ラーメン屋に向かう。

土砂降りのなか、沖島は車で来た杏子を発見する。杏子も沖島を見つけて、沖島が探していた本があったよという。それはまた図書館に来てという合図。

キムタクのドラマはHEROくらいしか見たことないのだけれど、やっぱりかっこいいと思った。なかなか言えないようなことをさらりと言って女性を楽しませたり、時々アンニュイな表情で考え込んだりするところが人気の理由なのかな。

第2話

沖島の下の名前は柊二なのでこれからは柊二と呼ぶ。変換するのが面倒・・・。

柊二はトップスタイリストになるべく、新しい髪型を考えていた。柊二の元彼女である同僚の真弓は店長と関係を持ち、柊二よりも先にトップスタイリストになった。柊二は集中して髪型を考えるために、図書館の食堂へ向かう。杏子も食堂にいたので一緒にラーメンを食べる。ラーメン一つ運ぶのに危なっかしい杏子。

杏子の同僚のサチは杏子の実家に来ていた。実家は酒屋で東京であるが皆人情深い。そこをサチはうらやましがる。サチと杏子は近所の公園に行く。サチは杏子に柊二のこと好きかと聞くと、わからない。杏子は車いすの人なんかと付き合わないほうがいい、恋愛はしないと決めていると答える。サチはそれを聞いて杏子のそういうところは直した方がいいと言う。杏子のほうもそれはよくわかっていて、杏子の家族もそれを思っていることを感じている。明るくして綺麗でちょっとおもしろい杏子が楽しそうに恋愛しているところを見たいと周りが思っているのだろう。

図書館に見慣れない和服の女性が来た。それは柊二の母親だった。柊二の家は医者一家で、母親は柊二が美容師をしていることをよく思ってないらしく、父親は美容師をやっていることを知らない。柊二は杏子がそのやり取りの一部始終を見ていたので、後日そのことについて話す。柊二は3回受験に挑戦して、ダメで諦めたという。人を健康にできる医師になるのは無理かもしれないけど、人を綺麗にさせる才能はあるかもしれない。それで美容師になったという。

柊二は杏子にあんたの夢は?と問う。杏子はまた僻んで、車いすで夢なんかあるわけないでしょとふさぎ込んでしまう。でもその帰り道、杏子は夢を思いついたという。それは好きな人と一緒に歩くことだった。

柊二が家に帰ると、そこには真弓がいた。柊二は嫌々ながらも真弓を家に招き入れる。図書館に柊二の忘れ物があったので、柊二の自宅に杏子がそれを届けにいく。しかし真弓と柊二が目の前に現れた。杏子はショックで差し入れに買った牛丼を車から落としてしまう。何とも言えないみじめさに、消えてしまいたいと思う杏子であった。

第3話

柊二と真弓に鉢合わせした杏子。柊二は牛丼に卵をつけていないことを怒り場を和まそうとするも、杏子は気を使い急いで去る。

そのころ美容院では柊二が考えたカットデザインを売れっ子のサトルが盗作し、脚光を浴びていた。実は前回の話で、杏子は柊二が忘れていたカットデザインの下書きをサトルの手に一度渡してしまっていた。真弓は図書館までやってきて、杏子に対して怒り、あんたのせいよと怒鳴る。女が女に対して怒るのはこわい。

杏子はサチと一緒に美容院へ謝りにいく。サチと一緒に行ったのは変な関係と誤解されたくないからだ。柊二は真弓は友だちと誤解を説こうとするも、逆にそれが仇になり、杏子が友だち家に泊めるんだとショックを受ける。簡単に家に泊めたりする軽い男なのかと思い、帰り道杏子は泣く。

サチと杏子は柊二にカットデザインのお詫びをしたく、原宿に行ってなりたい髪型をした女性をスナップする。他にも映画でかわいい髪型を見つけたらそこの部分だけ、ダビングしてビデオをつくった。この頃はDVDではないんだなあ。

素人の手作り感満載の資料を杏子は美容院まで持っていく。真弓もそこにおり、素人に何がわかるの、不幸を武器にして男たぶらかしてんじゃないわよと杏子に言う。何言ってんだお前と柊二は言ってビンタする。そして体使って仕事取るよりまだましだろと言う。杏子はそれを聞いて、ひどいと思い。真弓も柊二が好きなんだから・・・すぐ追いかけた方がいいと柊二に言う。柊二は急いで追いかける。

実はサチは杏子の兄が好きだった。兄が見合いをすると聞き、焦るサチ。それを笑う杏子のところへ、柊二が登場。二人のおかげでデザインが完成したと報告。柊二は杏子を誘ってラーメン屋に行く、しかし空いていない。そこで杏子の車に乗って移動。車は杏子が脚のことを気にしなくてもいいので、普通の人間と同じと感じられる場所。そこの助手席に柊二が乗っている。杏子に取って幸せな時間だったのではないだろうか。

帰りのタクシーで杏子はトイレに行きたくなる。車いすでも大丈夫なトイレがないので、柊二の家のトイレに行く。柊二も気持ち悪く、杏子が用を足すとトイレで吐きまくる。俺かっこわるいと言って、杏子は笑う。柊二がコーヒーの準備をしていると、杏子は欲しかった赤い靴を発見する。なんで私なんかにこうしてくれるのと柊二に聞くと、気になるから。すげえ気になるからと言って柊二は杏子にキスをする。トイレの前で、杏子は地べたに座っていた。

第4話

帰り際寒いので、フリース?を杏子に貸す柊二。杏子を見届けた後、柊二は自分一人で思い上がっているだけで杏子がもう戻ってこないのではないかという気持ちをふと感じていた。これから二人はどうなるのか・・・柊二はそれを考えていた。

新作のデザインが好評を呼び、柊二は見事トップスタイリストに昇格した。それを一番に杏子に知らせたいと思い、図書館へ行く。しかし杏子はそこにいなかった。サチに聞くと、杏子はアメリカ旅行に行ったと言う。事前に何も聞いてない柊二は戸惑いを隠せない。

杏子の兄の見合いはダメだった。その理由が妹が車いすだからというものだった。それを偶然サチは聞いてしまう。杏子の兄、マサオはサチに杏子にこのことを言わないでくれとお願いする。サチは怒り、杏子の親友である自分がそんなことするわけない。マサオさんの気持ちもちゃんと考えているよと伝える。マサオはいきなり真剣にサチが話をし泣くものだからおどおどしてしまう。それをサチは笑う。お似合いだww

杏子は偶然見合い紹介をしてくれたおばさんの電話に出てしまい、お見合い破綻の理由を聞いてしまう。自分のせいで周りの人間が不幸になると思い、またふさぎ込んでしまった。だから柊二に関わると悪いと思い、貸してもらったフリースを宅配便で届ける。柊二が図書館に行くと、杏子は他人行儀に振る舞う。トップスタイリスト昇格にも興味を示さず、先日のキスのこともあれくらいするのは普通だと言う。柊二はあんたの口からそんなことを聞くとは思わなかったと言い、そこを立ち去る。帰り際サチは柊二を見つけ、マサオの縁談の破綻のことを話す。杏子が憎まれ口を言うのは、周りの人を傷つけたくないからなのだ。杏子はアメリカでドリームキャッチャーという願い事が叶うお守りを買っていた。それは柊二がトップスタイリストに昇格してくれることが杏子の夢だったのではないかとサチは話す。

翌日、柊二は美容院を休み、杏子をデートに誘う。途中道が工事されていたり、溝にハマったりで杏子は30分遅刻する。心配した柊二は遅いと怒り、二人はやっと電話番号を交換する。



この時代はフリースが流行してせいか、キムタクがよくフリースを着ている。携帯電話のディスプレイも小さく、まだ電話をするのがメインの機能という感じがした。

第5話

杏子は柊二とデートするも、柊二は仕事で忙しく、途中で帰ったり、電話に出たりすることが多く気にかかっていた。地味な図書館員と女優も担当する華やかな世界の美容師。杏子はお互いの世界が違うことを僻むようになる。デート中、雨が降っていた時、ファミレスを出た柊二は急いで、傘をさして車を取りにいく。杏子は、自分が歩けたなら相合傘をして、じゃれあいながら行けて、その前に見た映画館で柊二が寝ていたことなどどうでもよくなるのになあと感じる。杏子は帰りの社内で、自分は歩けないで柊二は歩けるから世界が違うとつい口走ってしまい柊二を怒らせる。柊二はそのまま帰ってしまった。

柊二は後日図書館に来て、自分が掲載されている雑誌を置いていく。杏子は会って渡せばいいのにと思う。これを見て思ったのは仕事というのはお客さんのためにするというのもあるけれど、彼女のためにするというも勿論あるということ。お客さんやユーザのためと言えば綺麗ごとで、ほんとのところは自分の周りの大切な人を喜ばせたいという気持ちがある。これを忘れてはいけないと思った。

柊二は美容院HOT LIPが主催するライブに反対していた。それも杏子のことが絡んでいると思った。派手に髪を切ることに関係のない演出をするよりも、ちゃんと地に脚着いた仕事をしていたい。そっちのほうが杏子に見てもらいたい自分であるという感じがした。

話はそのライブで杏子がサトルによって、柊二のモデルにされてしまうことで終わる。

第6話

ステージに立った杏子は場違いな空気、見せ物にされている感じでステージから去ろうとする。そこでサトルともみ合いになり、ステージから倒れそうになる。そこを助けようとした柊二は、腕を怪我してしまった。怪我のこともあり、ライブは失敗、柊二は美容院をしばらく休むことになる。そのとき杏子は何も出来なかった。

柊二はライブは失敗に終わったが、各方面からヘッドハンティングの声がかかり、独立しないかと誘われる。一方、杏子はますます柊二といることに気疲れしていた。そのとき、図書館に養護学校の時の友だち哲ちゃんがやってくる。彼も車いすであり、杏子と意気投合。哲ちゃんは設計事務所で働いている。何度か杏子と会ううちに、杏子は哲ちゃんからドイツに一緒に行かないかと誘われる。それをサチに相談すると、杏子は哲ちゃんのことが柊二よりも好きなのかと聞かれて言葉に詰まる。サチは車いすだろうと普通の人だろうと関係ないと言う。杏子は自分のことしか考えず柊二のことを考えていないと指摘する。

サチの計らいもあり、柊二と杏子は遊園地に遊びに行く。杏子の乗れるものを探すもなかなか見つからない。コーヒーばかり飲んでいる二人。杏子は空中ブランコに乗りたいと言う。柊二は心配しながらも杏子を乗せると、杏子は貧血を起こして倒れてしまった。医務室に運ばれた杏子は大事には至らなかったが、柊二に私と一緒にいたら大変でしょうと聞く。柊二はいらいらしながら、杏子がわざと空中ブランコに乗ったことに気づく。柊二は杏子をジェットコースターにも乗せたいし、歩かせたいし、走らせたいと思っている。でも自分には何も出来ない。それをわかってくれと言う。杏子はそんなことまで考えているとはわからなかったという。それぐらいわかれよって思った・・・笑。

終盤、柊二の元恋人?のサツキが登場して終わる。

第7話

サツキはすでに結婚していた。サツキとまだ別れたくないということからか連絡先を渡す柊二。杏子が家に待っているのにさすがだなあ。サツキは用事は予備校の同窓会だったと適当にごまかしていた。

柊二は杏子をその晩泊めた。何もしなかったが杏子の家は大騒ぎ。杏子の母は男と泊まっていたことを見抜き、一度家に連れてこいと言う。柊二は杏子の実家に行くと、落ち着かない杏子の家族。特に兄の政夫は杏子と一緒に付き合うことがどういうことかわかっているのか、結婚は考えているのかと責め立てようとする。さすがに両親はそれを止める。杏子が楽しそうにしているのはこちらも嬉しいからだそう。

サツキは柊二の店にやってきた。髪を切り終わり、柊二はバイクでサツキを送る。そこを偶然に杏子は見てしまった。サツキと柊二は海辺まで行く。サツキは離婚して、医者に戻ろうと思うと告げる。医者を諦めて、美容師になった過去を持つ柊二に勇気を貰いたかったらしい。

政夫は柊二の店に来て、柊二を呼び出す。政夫は柊二に障害を持つ人と一緒になることはその人を一生背負うことになる。仕事でがんばっていきたいあんたは杏子と付き合うのは止めたほうがいいと言う。ストレートに言い過ぎだけど、政夫はこう言うしかないんだろうな。

杏子は柊二に電話して、女の人をバイクに乗せていたのを見たと言う。柊二は家に帰ってから掛け直すと言い、家に帰るとサツキがいた。サツキは夫に離婚届を差し出すと、殴られ家を追い出された。サツキを抱きしめる柊二。政夫の忠告が蘇っているような表情だった。

第8話

杏子は柊二のタクミにサツキのことを聞き、サツキが働く銀座の画廊に訪れる。サツキは杏子に気づき歩み寄るも、杏子は後ずさりして不注意にも転んでしまう。病院に運ばれた杏子の元に政夫が駆けつける。柊二が来ても杏子に会わせない政夫、会うことを拒否する杏子。政夫は杏子が柊二と会うようになってから問題ばかりで怒っていた。

美山が杏子の元へ訪れる。美山は杏子に傷つけていくことも多いが、それは柊二のことが好きな証拠であり、様々な困難を乗り越えているからだと言う。美山は障害に負けないで欲しいという。人を本当に好きになると、人は弱くなる。柊二のことを考えると身を引きたくなると杏子。人を好きになるとその人を不幸にさせてしまうのではないかという感覚。好きな人でなかったらそこまでは考えない。

電話でまともな対応をしてくれない柊二は杏子の家に行く。しかし杏子はそこにはおらず、親戚の家に行っていた。政夫は杏子の部屋に柊二を入れるも、帰れと言い、柊二のあげた赤い靴を返す。政夫の対応をあんまりだと思った杏子の母は柊二を呼び止める。母は杏子の病気は死ぬこともあると告白し、その確率は「43分の13」であると伝える。中途半端な数字だからよくわからない。得体の知れない感じがうまく伝わっていると思った。母は柊二に杏子の居場所を伝える。

柊二は杏子の元まで行き、話をする。ごめん俺、あんたのことが好きだわ、どういう風に言われても俺杏子じゃないとダメだわと言う。聞いたことのあるセリフだけど、シンプルで力強い。柊二はチャラチャラしてると思われてもぐっと引き寄せる性格だなあ。

杏子は柊二の家に来て、干物を食べる。杏子は大事な話があると言い、またいつものように柊二に私よりも健康な人と付き合ったほうがいいと言う。杏子は本当に思っていることを言わないめんどくさい性格だ。柊二は杏子を引き寄せて、目を見ながら、俺あんたのこと諦めないから、杏子のこと諦めないからという。書いてて恥ずかしくなる。杏子が死んでも?と聞くと、死なねえよと。

それから二人は夜の街へ出掛けていく。その日、杏子は初めて赤い靴を履いた。

第9話

柊二と杏子はドライブに出かけ、富士山が一望できる山中湖?まで行く。杏子はここにいると何でも言える気がすると言う。そうすると柊二がさっと部屋の合鍵を渡す。一瞬車の鍵かと思った自分は全然この話に入れてないと感じた笑。

合鍵を持って杏子は柊二の家に行き、仕事の帰りを待つ。シチューをつくって、柊二が帰ってくると一緒に食べる。そこで杏子は柊二にどんな美容師になりたいか聞くと、シャンプー、カット、ブローすべてを自分でやりたいと答える。小さな店がいいなと言うと、杏子が海辺の木の家の美容院で、ドアを開けるとカランコロンと音がして、モデルの写真とかじゃなくて動物や風景を飾っているようなところがいいと言う。柊二は気分が乗って来て、紙にイメージを書いて、受付に杏子がいる体で書いていく。杏子は柊二の未来に自分がいることに驚き、うれしがる。何となく、杏子は死ぬかもしれないという気持ちがあるので、自分から好きという感情を表したり、将来の話をするには抵抗がある。

杏子の病院から政夫に連絡があり、政夫は医師から杏子の容態が心配なので再検査が必要と報告する。政夫が杏子にそれを伝えようとすると、杏子はすでに予想していたように、再検査?と問う。平気な顔をしていていた杏子だったが、政夫をが部屋を出ると、一人で車を出し、どこかへ向かう。政夫は柊二にすぐに連絡する。

柊二は山中湖にすぐに向かった。夜寒いのにバイクで行くのはすごい・・・。杏子は山中湖の水辺に車を止めて、車いすでゆっくりと湖に近づこうとしていた。泣きながら入水しようとすると、柊二が杏子の名前を呼ぶ声が。二人は呼び合って、柊二は杏子を発見する。柊二は杏子を抱きしめると、杏子は生きている実感を取り戻した。

第10話

柊二は杏子の容態のこともあり、仕事では上の空。お客さんの耳を切るという失態を犯してしまう。後輩もタクミもそれを気にして、柊二の家まで行き話を聞く。

政夫とサチの間に子どもが出来る。早すぎだろ・・・と思ったw 政夫は杏子のこともあり、結婚はまだ先に延ばしてほしいと言う。サチは杏子から容態を聞くことで納得する。政夫とサチは安産祈願と杏子の病気が良くなるように願う。

HOTLIPに柊二が行くと、突然知らない物がおり、撤収作業が行われていた。店長の借金の担保に店が入っており、閉店へ追い込まれる。杏子のこともあり、すぐには復帰できないと考えた柊二は、しばらく美容師を休むことにする。時間も空いたこともあり、柊二は病院にも顔を出そうとするも、杏子は兄が来るから大丈夫と言って断る。杏子も兄もまだまだ柊二は言い過ぎかもしれないが他人という見方が消えない。柊二のほうは家の鍵を渡したりして、心を開いているのにまだ町田家は平光としていない。柊二は兄に交際を認めてもらうために杏子の家に行く。すきやきを家族一緒に食べるも、政夫は団らんに参加しない。帰りは杏子が酒を飲んでいたこともあって政夫が柊二を送る。政夫は杏子がどうせ後少しの命だから乗り切れると思っているんだろと柊二に問いただす。全く政夫はひどいことを言うなあ。柊二は怒るも話も聞く。政夫は素直になれないだけで、本当は柊二が家にきた時、杏子が嬉しそうにしているのが嬉しかった。

杏子は検査の結果、腫瘍が悪性だとわかり入院が決まる。柊二もその場におり、つい杏子は出会わなかったほうがよかった、余計につらくなるからと言ってしまう。柊二は自分は杏子と会えてよかったと思っていると伝える。

HOTLIP閉店、政夫に認められないこともあって、柊二も孤独を感じたり、これからどうしようという感情もあったと思う。どうしても設定上、杏子が一番辛いという見方をしてしまうが、杏子の周り全員が辛いのだ。

杏子は病院を抜け出して、柊二の家に行き、抱いてほしいと伝える。柊二は杏子を抱く。杏子が車いすだから、恋愛ドラマには必須であるシーンが10話目でやっと出てくる。いやらしさなんて一つもないと思った。

最終話

杏子のことを思うとみんな杏子のために何かしていないと落ち着かなかった。政夫の手配で一軒家を借りることにした。そこに柊二と杏子は住んだ。杏子が好きな犬も飼った。

杏子はサトルが尋ねてきたことによってHOTLIPがつぶれたことを知る。柊二は髪のことやコレクションなんて今はどうでもいいと言う。杏子は二人で生きていこうと思っていたので、夢だった海辺の美容院を捨てないでほしいという思いから、柊二にハサミを置かないでほしいと頼む。柊二は心を入れ替えて仕事に励むことにした。杏子のほうも柊二が仕事に行っている間、家事などを積極的にするようになった。

しかし杏子の容態は悪くなり、すぐに病院にまた入院することになった。コレクションの日、杏子は出発前に意識を失ったが、夢だからと言って政夫を説得し、コレクションを見学する。杏子を心配しながらも、コレクションの準備に忙しい柊二。コレクションが終わって、客席を見ると杏子はいなかった。杏子は途中で気を失い救急車で運ばれる。柊二は救急車に飛び乗る。最後の力を振り絞り、杏子は幸せだったと言ってこの世を去る。

この後の葬式を飛ばさずにしっかりとドラマの中で盛り込んでいるのがすごいと思った。すぐに数年後のシーンになるのかと予想していたから。葬式が終わり、柊二は杏子に化粧をさせてあげる。柊二はそこで初めて泣く。堰を切ったように柊二は泣いた。常磐貴子はよく無表情で演技できたなあ。思い出し笑いとか絶対にしてはいけないだろうなと関係ないことを考えていたので、自分は泣けなかった。

最後は海辺の美容院のシーン。杏子と二人で夢描いたまんまの内装だ。犬の写真、風景の写真があり、そこに美容院に初めて来た少女がやってくる。柊二がサーフィンから帰ってくるというのがちょっとやりすぎな感じがしたけどまあいいか。