not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

もう夏休みも終わり。

AC/DCの「悪魔の招待状」っていうすごいタイトルのアルバムを借りた。ハードロックで良い感じだがもう少し聞かないと良さはわからないと思う。このアルバムには収録されていないが「you shook me all night long」が好きである。

この間歴史図巻みたいな本を借りた。ビジュアルで人類の歴史を追うというものだ。それに書いてあったのだけれど人類が誕生したころヒトの指は親指だけが他の指と違う方向に向いていたらしい。だから生まれたばかりの赤ん坊は掴む動作がうまくできず母親に抱っこされるようになったらしい。狩猟生活をヒトはしていたと聞いたことがあるが、女性は子どもの世話をし男性は狩りに出るというのも親指の向きのせいなのだろうと思った。抱っこしてたら子どもの世話しかできないもんね。狩りに出ない女性は子ども世話をする傍ら同じ場所に住む他の場所の女性とよくおしゃべりをしていたそうだ。情報交換をして狩りの具合だとかを調べていたのだろうか。そういうこともあってか女性は周りの空気を読んで話をする能力に長けているのだろう。注意力、観察能力が男性よりも優れているというのも前読んだ本に書いてあった(ヒトはなぜ拍手をするのか―動物行動学から見た人間 (新潮選書))。親指の向きでこうも変わるとは興味深い。

夏休みはずっとRICOH主催のプログラミングコンテストの準備をしていた。コンセプトを考えアイディアを出すの繰り返し。メンバーと四条、大阪のカフェなどに集まり話しあった。互いの家に泊まりながら、学校にも通いながら話しあった。担当の先生に助言を求めに行き論破されることもあった。そういうことから考え方を学んだりした。今思えば事前知識がなさすぎたと思う。他の出場者と比べて情報技術について関心が薄く、知識もないことをとても感じた。だからと言ってこれから意識的にそういった勉強をしようとは思わない。パソコンの知識を知って喜ぶ人もいれば音楽のことに関心がある人もいるだろうから。

最初に出たアイディアが技術的にうまくいかずどうしようかと思った。それにはたくさんの時間をかけてきたし調べて本も買ってプログラミングの勉強もしたりした。ファミレスに通って分厚い本を少しでも進めようとがんばったがすべての知識がすぐ反映されるわけではないので浪費した部分もあるかもしれない。アイディアが出なくて仲の良いメンバーも険悪とさえいかずともストレスがたまっていった。一緒に過ごす時間が長すぎて悪いこともあるんだなと強く感じた。今まではただ楽しく集まっていたのに話しあいという名目があるとどうしてもおふざけがやりにくい。十分ふざけあっていたけれどもどこか制限がかかっていたような気がした。

アイディアが新しく出た時は時間もなくそれで行こうっていう感じで、半ば勢いで薦めた。普通は3カ月くらい時間をかけるところを一週間くらいしか時間がなかったのでどうしようかと思った。何もしないわけにはいかないのでただ集まる日々。技術力がないからプレゼン資料作りに力をいれて肝心なところをほっぽり出してた懸念が今思うとある。役割分担をするほうが効率がいいのだけれどその方法は一人一人の個の能力が高い場合にしか有効ではないと思う。能力がなかったり経験に乏しい時は集中的に一つのことに取り組むのもありだろう。完成度は不本意ながらも提出した。解放されてほっとしたけど敗北感がただ残った。

オージス総研主催の大会にもエントリーした。こちらはリコーと違ってコンセプトの制限がゆるく自由度の高い大会だった。リコーの煮詰まった頭をこちらに切り替えて資料をつくった。リコーと比べるとアイディアの質も良かったし自信を持ってつくることができた。資料も前大会優勝者をマネしてビジュアルに凝ったり、客観的にな根拠を設けるために書籍を引用したりした。使えそうなデータを持ってくるのも入念にした。しかしデータとアイディアの結びつきを無理やり結びつけてしまった。ちょっと無茶苦茶なロジックだったのかもしれない。オージスは選考結果がもう来ており落選だった。

海外に旅行に行くのでもなく遊びに行くのでもなくバイト三昧でもなかった夏休み。リコーをやると決めてたから他のものはできるだけやらないようにした。サボろうと思えばサボれたけれどもここでしっかりしないと人間としてちょっとダメだと思った。留年するしバイトしてなくてお金も稼いでなかったから世間から見るとダメ人間だっただろう。世間とは違う流れに生きるのを楽しめていたのもあるけど留年すると金銭的な問題があるからしっかりせんといけんと思い真面目にコツコツやろうと珍しく思うようになった。

長かった髪もばっさり切った。心機一転してくよくとせずにもっと魅力的な人間になればいいかなと今は思っている。数日前から家庭教師のアルバイトを始めた。がつがつ働くのではないけれど自分の体を動かしてお金を稼ぐことは精神的にもいい。この間初回のバイトが終わった後の充実感、すがすがしさはまるで慈善活動を終えたときの気持ちだった。他に個人的に前々から進めていたウェブサイト制作もやっている。これは趣味で始めたものでいつか社会貢献としてこれを役に立てたいなと思っていた。自分の技術を生かして利益をあげるってのも考え方としてアリだと思う。お金を稼いだら服を買いたい。ここ数年全然おしゃれを楽しんでいないから。

この間友だちに「どんどん普通になっていくね」と言われた。真面目な考えを持ち筋を通すような考えは本当に普通で堅苦しいと思う。普通だねと言われてもうっさいと思う傍ら普通じゃない方がいいと思う自分もいる。異常から普通に変わった夏休みと言った異常な感想を最後に述べて今日のところはおわり。