not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

9月末に読んだ本6冊

「これは情報です」と明示されているようなものは役に立たない情報と言ってたことには共感できた。人々がまだ情報と気づいていないことに価値があると思う。

そもそも知らないことは検索すらできない。旅をして実生活での行動を広げれば、新しい検索ワードに出会うことができると書かれていた。本書では海外旅行が例に挙げられていたが、ハードルが高く、たまにしかできないと思った。秋元さんの「企画脳」で書いてあったことのように、なんでもない風景から新しい情報を見つけることもできる。注意深く観察すれば、近所の散歩からでも検索ワードに出会えるのではないか。

カーデザイナーの根津さんが「自分はこう考えたから、こういうものを作った」こそが文明ではなく文化を作ると言っていた。へえーと感心しながら読んでいたけど、作っている車の名前が「カマッテ」というダサいネーミングだったので、残念に思った。

粘菌学者、南方熊楠の一生を書いた漫画。水木しげるが描いている。南方熊楠はたくさん外国語をしゃべれたり、大英博物館に勤めた経験からすごい人だということは聞いたことがあった。読んでみると、実は息子の熊弥が発狂してしまったことに対して、晩年悩んでいたことがわかった。粘菌の研究分野では輝かしい功績を残したと思うけど、プライベートはぼろぼろだったように思う。読み終えて悲しい感情が心に残った。

下ねたが多いけど、D.Tのほうが面白かった。

宮藤官九郎はもっとちゃんとした人だと思っていたけど、下ねたをたくさん言う人だった。それでいて、「あまちゃん」などの大ヒット作を作っていることが、また人々を惹きつけるのだろう。