not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

書評

「村上隆の五百羅漢図展」を見た

村上隆の五百羅漢図展 ::: 2015年10月31日(土) ― 2016年3月6日(日) ::: 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階) 展覧会は写真、動画撮影OKで、SNSでの拡散を狙っているのかなと思った。作品がカラフルで大きく、写真映えするのもあって、多くの人が写真を…

「インベスターZ」と個人戦

投資マンガ インベスターZ(1)作者:三田紀房コルクAmazon ドラゴン桜の作者が書いた投資マンガ「インベスターZ」を10巻まで読んだ。ストーリーは中高一貫校の投資部に主人公・財前が入部したことから始まる。3000億円もの資金をその投資部で運用して、その学…

押見修造「惡の華」読んだ感想

惡の華(1) (少年マガジンKC)作者:押見 修造講談社Amazon ボードレールの「惡の華」が好きな主人公の話だった。「惡の華」のような文学的な作品が漫画の題材として使われることなんてあるんだなあと思った。 かなり浅はかな感想だけど、出てくる女の子が可愛…

「かくかくしかじか」を読んだ感想

かくかくしかじか コミック 全5巻完結セット (愛蔵版コミックス)作者:東村 アキコ集英社Amazon 「かくかくしかじか」を読んだ。作者の東村アキコさんの自伝的な漫画で、美大受験から漫画家になるまでを描いている。美大受験のために宮崎のスパルタ画塾に通い…

明石家さんまが「おいしい」という言葉を広めた

明石家さんまが流行らせた言葉 さんまさんは「エッチ」という言葉も作ったが、芸人同士で使う「おいしい」というのも作ったというのを聞いたことがある。「おいしい」ができる前までは、芸人が複数人舞台に出たとき、一人がウケると、客は盛り上がるが、ライ…

川上量生「コンテンツの秘密」を読んだ感想

コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書)作者:川上 量生NHK出版Amazon印象的だったのは「主観的情報量」の話だった。人間は脳で認識している景色は現実と違うということから、脳で感じているままを絵にすると、人間に伝わりすいとのことだ…

高須光聖「あまりかん」「友達(ツレ)」を読んだ感想

あまりかん。―尼崎青春物語作者:高須 光聖ベストセラーズAmazon面白かった。放送室ファンならとても楽しめると思う。放送室で紹介されていたエピソードも載っていて多少聞いたことあると思って退屈だけど、高須さんが子どもの気持ちを思い出すところが良かっ…

太宰治「人間失格」を読んだ感想

人間失格 (角川文庫)作者:太宰 治KADOKAWAAmazon学生の時に自分のような人が主人公の話と友達に進められていたけど、買って放置していて、読めていなかったので、読んだ。読んでみると、俺はこんな人間ではないと思った笑。世の中が嫌だとか、世間と離れて暮…

又吉直樹「火花」を読んだ感想

火花作者:又吉 直樹文藝春秋Amazon 読書芸人が面白かった アメトーークの読書芸人が面白かったので、ピース・又吉の「火花」を読んでみた。話の内容は芸人の話なので、芸人が好きな自分にとっては読みやすかった。主人公の徳永は又吉そのものなのかと思うく…

夏目漱石「こころ」を読んだ感想

こころ (集英社文庫)作者:夏目 漱石集英社Amazon 日本の小説が読みたい 「カラマーゾフの兄弟」をあんまり面白く読めなくて、日本の小説を読みたいと思うようになって、それなら「こころ」だと思って読んだ。「こころ」は高校の現代文の授業で一部分だけ読ん…

長かった・・・ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」を読んだ感想

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)作者:ドストエフスキー新潮社Amazon友だちが面白いと言っていたので読んでみた。世界文学のトップに位置するような素晴らしい小説という評判は聞いたことがあった。しかし自分は特に面白いとは思えなくて、ただただ長い…

宇野常寛「リトルピープルの時代」

リトル・ピープルの時代 (幻冬舎文庫)作者:宇野 常寛幻冬舎Amazon宇野常寛「リトルピープルの時代」を読んでる。長いのでまだ途中読み。昔は人々が共通の価値観や目標(大きな物語)を持っていたが、1990年代以降は、価値観は人それぞれとなっていき大きな物語…

Linuxの生みの親、リーナスの著書「それがぼくには楽しかったから」を読んだ

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)作者:リーナス トーバルズ,デビッド ダイヤモンド小学館プロダクションAmazonリーナスについては名前しか知らなかったけど、思った通りの良いオタクだった。フィン…

野間宏「歎異抄」を半分くらい読んだ

歎異抄 (ちくま文庫)作者:野間 宏筑摩書房Amazon野間宏「歎異抄」を半分くらい読んだ。もともと妄想系のアプリを製作する中で、そこに形としてないものに対して妄想するという事例を調べたいという欲求があった。そこでそういうのに近いジャンルが宗教だと思…

マンガ「女帝」のヤンキーマンガとの共通点

[asin:B00ARF7REK:detail] マンガ「女帝」を読んだ。面白かった。マンガ読破! - 漫画アプリの決定版ROKUSHIKI, INC.ブック無料アプリで読んだ。24巻すべてスマホで無料で読める時代。見開きページを縦型のスマホで読むのは少し読みづらかったけど、問題なく…

奥山清行「フェラーリと鉄瓶」

フェラーリと鉄瓶 一本の線から生まれる「価値あるものづくり」 (PHP文庫)作者:奥山 清行PHP研究所Amazonエンツオフェラーリのデザイナー奥山さんの本を読んだ。内容はカーデザインのことも書いてあるけど、イタリア人の性格とかイタリアの内情の話が多かっ…

「俺の屍を越えてゆけ」のゲームデザイナー桝田さんの本を読んだ

ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)作者:桝田 省治技術評論社Amazon桝田さんは大量のインプットからアウトプットをするタイプではない。ゲームもしない。外出もしない。これといった趣味もない。ただの日常生活からアイディアを生み出す。…

「ニコニコ哲学」を読んだ

ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち作者:川上 量生日経BPAmazon書いている内容がどうこうっていうより、よくここまで考えて話せるなあー、すごいと思った。持論を持つことが大切だなと思った。逆に持論を持っている人は少数だから、このような本が出版できるん…

能の表現 その逆説の美学

能の表現―その逆説の美学 (中公新書 260)作者:増田 正造中央公論新社Amazonブックオフで100円で買った。たまに100円のやつで面白い本に出会う。そう思うと、物の値段って一体何なのだろうと思う。 さて、まだ30ページほどしか読んでないけど、能に興味が出て…

イスラム世界にお天道様の考え方はない

イスラムからの発想 (講談社現代新書 629)作者:大島 直政講談社Amazon普段読まないような本を読んでみようと思って、読んだ。イスラムの世界を解説している。本書には何度も書かれているが、イスラム教は日本人にとっての法律のようなものである。そこを前提…

ドワンゴの川上量生さん著「ルールを変える思考法」

ルールを変える思考法 (角川EPUB選書)作者:川上量生KADOKAWAAmazonこの本は4Gamersに連載されている、ドワンゴ川上量生氏との対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」が収録された本である。ドワンゴと言えば、ニコニコ動画。それくらいのイメージ…

星新一「妄想銀行」

妄想銀行 (新潮文庫)作者:新一, 星新潮社Amazon通勤電車で読むにうってつけのボリューム。各ストーリーにオチがあるので楽しめる。

SONYのジャンボトロン制作を羨ましく思う

大事なことはすべて盛田昭夫が教えてくれた (ワニ文庫)作者:黒木 靖夫ベストセラーズAmazonソニーの盛田さんはコンセンサスを取ることが嫌いらしい。それはみんなの同意を取っていると、アイディアがありきたりなものになってしまうから。盛田さん一人で決め…

9月末に読んだ本6冊

企画脳 (PHP文庫)作者:秋元 康PHP研究所Amazon「これは情報です」と明示されているようなものは役に立たない情報と言ってたことには共感できた。人々がまだ情報と気づいていないことに価値があると思う。

ワナ猟の世界を知る「ぼくは猟師になった」

ぼくは猟師になった (新潮文庫)作者:千松 信也新潮社Amazon運送会社で働きながらワナ猟をしている千松さんの本を読んだ。猟という知らないことが多い分野だったので、大変おもしろく読めた。

プロ野球選手が個人で会社を作る理由

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか? 角川oneテーマ21作者:門倉 貴史角川書店Amazonプロ野球選手が個人で会社を作る理由を初めて知った。税金対策のためらしい。日本は所得税が累進課税、つまりお金持ちの人の方が税率が高いという仕組みになっている。だから…

童貞にしかできないこと、妄想

DT (角川文庫)作者:みうら じゅん,伊集院 光KADOKAWAAmazonみうらじゅんと伊集院光の「DT」を読んだ。童貞を捨てても童貞っぽいことを忘れていない(忘れられない?)人をDTと本書では言っている。ここまで童貞、童貞っぽいことについてたくさん話している会話…

仕事がある日は外でランチを食べたくなった

人生ピロピロ (角川文庫)作者:さとなお角川書店Amazon 「明日の広告」とは別人のよう 「明日の広告」の作者である佐藤さんが書いた昔のエッセイを読んだ。「明日の広告」とは違いかなりゆるい語り口で書かれている。別人が書いていると思ったくらいだ。

夜のコインランドリーで「利休にたずねよ」を読む

夜のコインランドリーは静かで落ち着く。コインランドリーは近所の人が共同で使っているから、自然と街の人々の憩いの場となる・・・と言えば聞こえが良いが、実際は夜は誰もいないことが多い。おまけにひったくり注意の張り紙もしてあり危ない。

佐藤卓さんは30年前から経験をデザインしている

クジラは潮を吹いていた。作者:佐藤 卓トランスアートAmazonデザイナー佐藤卓さんの本。ウィスキーのボトルやCOOL MINTのパッケージデザイン、「おいしい牛乳」のパッケージデザインを手がける。他にも誰もが知っているようなデザインを手かげている人だ。 …