not good but great

プログラミング、アート、映画・本の感想について書きます。

書評

「モヤモヤさまぁ〜ず2」「やりすぎコージー」についての新書を読んだ

伊藤Pのモヤモヤ仕事術 (集英社新書)作者:伊藤 隆行集英社Amazon「モヤモヤさまぁ〜ず2」や「やりすぎコージー」のプロデューサーの伊藤さんが書いた本を読みました。テレビ東京やプロデューサーの仕事、番組の裏側などがわかりおもしろかったです。本書にも…

情報系の大学生が5年間、習慣的に大学の図書館に通い続けて思ったこと

習慣的に大学の図書館に通っていた 200冊くらい借りた 先日、大学の図書館で借りていた最後の本を返しました。卒業する学生は借りられる期限が今日までだったので、もう借りることはありません。平均して週1冊借りて、5年間大学に行っていたので、たぶん200…

新書「O2O、ビッグデータでお客を呼び込め!」でケータイ国取り合戦を知る

O2O、ビッグデータでお客を呼び込め! :ネットとリアル店舗連携の最前線 (平凡社新書)作者:松浦由美子平凡社AmazonO2O(Online to Offline)を事例を紹介した新書です。変化の早いITの技術を新書にしても、すぐ陳腐化する恐れもありますが、iBeaconなんかも紹介…

セブンイレブンを作った鈴木敏文著「売る力 心をつかむ仕事術」

売る力 心をつかむ仕事術 (文春新書 939)作者:鈴木 敏文文藝春秋Amazonセブンイレブンを日本に広めた鈴木敏文さんが書いた新書です。コンビニというものが日本になかった時代にセブンイレブンを作ったバイタリティある人で、とてもおもしろい本でした。

「テルマエロマエ」の作者ヤマザキマリが古代ローマやイタリア人について書いた本「男性論」

男性論 ECCE HOMO (文春新書 934)作者:ヤマザキ マリ文藝春秋Amazonマンガ「テルマエロマエ」の作者が書く男性論です。作者の山崎さんはイタリアに10年以上住み、夫もイタリア人というイタリアにかなり精通している方です。また美術学校で絵画を勉強していた…

原研哉「ポスターを盗んでください」を読んで思い出した京都・藤井大丸の屋上

ポスターを盗んでください+3作者:原 研哉平凡社Amazon本棚の整理をしていると、昔買って途中読みだった原研哉さんの「ポスターを盗んでください」が出てきました。久しぶりに読んでみました。

いくえみ綾「カズン」を読んだ感想

カズン 1 (Feelコミックス)作者:いくえみ 綾祥伝社Amazon ストーリー 高校を卒業してフリーターになったつぼみは、恋愛経験もなく太っていました。このままでいいのかという悶々とした日々を送ります。ある日、つぼみのいとこが人気アイドルということを知り…

原哲夫「蒼天の拳」は 朋友(ポンユウ)ってよく言うところがヤンキーにウケそう

蒼天の拳 (1) (Bunch comics)作者:原 哲夫新潮社Amazon北斗の拳の原哲夫が描いている「蒼天の拳」というマンガの1~8巻を読みました。 どんなストーリー? 1930年代の中国が舞台で、主人公・拳志郎はヤクザという設定です。ヤクザとヤクザとの争いを描いていま…

「自殺島」1~3巻を読んで、主人公セイは前髪を切れば猟がもっとうまくなるのでは?と思った

自殺島 1―サバイバル極限ドラマ (ジェッツコミックス)作者:森 恒二白泉社Amazon「自殺島」1~3巻を読んでみました。 ストーリー 自殺未遂を繰り返す人を政府は面倒を見るのがたいへんになったので、島流しにしたところから始まります。境遇は違えど、自殺未遂…

中島らもの発想法は、紙に思いついたことを書きまくる

訊く作者:中島 らも講談社Amazon作家の中島らもの対談集です。CMプランナーの西久保弘光さんとの対談で、アイディアの出し方についての話がありました。 紙に思いついたことを書きまくる らもさんは大きな紙の真ん中にキーワードを書いて、まわりに思いつい…

30代処女OLが恋愛する漫画「きょうは会社休みます。」は主人公・花笑が初めて他人と向き合っていく様子が面白い

きょうは会社休みます。 1 (マーガレットコミックス)作者:藤村 真理集英社Amazon 年上彼女、年下彼氏カップル 33歳OLで処女の主人公・花笑が、同じ職場にいる21歳の大学生・田之倉くんと恋愛する話です。恋愛経験がなくて、バタバタしていて不器用な行動を取…

漫画「寄生獣」は寄生獣と人間の共生という大きなテーマを考えるよりは、寄生獣の姿を見る方が面白かった

寄生獣(完全版)(1) (KCデラックス)作者:岩明 均講談社Amazon友だちが読んでいて面白そうだったので読んでみました。「なんか普通の漫画じゃない変わったヤツが読みたい」と思ったときに、真っ先に挙げられるような漫画だと思います。自分はこの漫画を読んで…

「部長 島耕作」より課長編のほうが躍動感がある

部長 島耕作(1) (講談社漫画文庫)作者:弘兼 憲史講談社Amazon「課長 島耕作」を読み終えたので、「部長 島耕作」を読み始めました。しかしどうも面白いとは思いませんでした。課長のときのほうが躍動感があった気がします。最初は取締役や社長とそんなに仲良…

島耕作「SLEEPY TIME GAL」に出てきた高倉健「駅 STATION」のオマージュ

課長島耕作 (3) 新装版 講談社漫画文庫作者:弘兼 憲史講談社Amazon京都に転勤した島は小料理屋を営む元舞妓のかつ子と不倫するようになります。かつ子はパトロンである歌舞伎役者とも不倫していることが島にばれてしまいます。その歌舞伎役者への愛情はもう…

楳図かずお「漂流教室」を読んだ感想

漂流教室 (1) (小学館文庫 うA 11)作者:楳図 かずお小学館Amazon楳図さんの「漂流教室」を読んでみました。楳図さんと言えば赤と白のボーダーをいつも着ていて、ヘンテコな家を建てて近所から苦情を言われているというイメージでした。楳図さんの作品を読ん…

新装版「課長 島耕作」第1巻を読んで感じた村上龍っぽさ

なぜ「課長 島耕作」を読むに至ったのか トヨタの広告で島耕作が使われているのを以前見ました。それ以前にも島耕作という名前は聞いたことがありました。これだけ知名度があるのだから、おもしろいのかもしれないというミーハー心から読もうと思いました。…

福本伸行「最強伝説 黒沢」は仕事を頑張るサラリーマン漫画にしてほしかった

TSUTAYAがコミックレンタルを始めていたので利用してみることにしました。10冊以上レンタルすると、1冊70円を一週間レンタルできます。最強伝説黒沢 1 (ビッグコミックス)作者:福本 伸行小学館Amazonそれで借りたのはカイジで有名な福本伸行の「最強伝説 黒…

「人を描くのって楽しいね」の見本は、漫画「軍鶏」に似ていると思った

軍鶏 (1) (Action comics)双葉社Amazon「軍鶏」を5巻まで立ち読みしました。両親を殺した主人公リョウが、刑務所で空手を習って、空手を極めて行くというストーリーです。読んでいると絵柄が「人を描くのって楽しいね」の見本に似ていると思いました。刑務所…

宮部みゆき「龍は眠る」を読んだ感想

龍は眠る (新潮文庫)作者:みゆき, 宮部新潮社Amazon初めて宮部みゆきを読んでみました。高校生のころに「ブレイブストーリー」が流行った覚えがあって、名前はよく聞いていました。ということでブックオフで彼女の本を何か買って読んでみようと思い、この本…

イラストレーター和田誠さんのエッセイ「似顔絵物語」を読んだ感想

似顔絵物語 (白水uブックス)作者:和田 誠白水社Amazonイラストレーター和田誠さんのエッセイ。週刊文春の表紙の絵を描いている人です。一度は目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。和田さんは子どものころから似顔絵が描くのが好きで、中高生の…

「長新太 (KAWADE道の手帖)」を読んだ感想

長新太 (KAWADE道の手帖)河出書房新社Amazon絵本作家の長新太さんが亡くなった後、いろいろな人が長新太との思い出を書いた本です。長新太さんの絵本は子どものころに読んだ覚えがありましたが、やさしいタッチで描かれた絵くらいしか思い出せませんでした。…

帰省した際に北野武「生きる」「孤独」を読んだ

孤独作者:北野 武ロッキング・オンAmazon生きる作者:北野 武ロッキングオンAmazon帰省した際にたけしのエッセイをつまみ食いした。生い立ちのことは知っていることも多かったけど、一番上の兄の存在については全く知らなかった。英語を勉強していたりとか、…

映画「容疑者Xの献身」の工藤役がダンカンはナシだろーと思った

容疑者Xの献身 (文春文庫)作者:東野 圭吾文藝春秋Amazon容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]福山雅治Amazon「容疑者Xの献身」の原作を読んで、それから映画を見た。原作を読んで、自分は石神の愛に最後まで感動することはなかった。理系の非モテ…

ゴルゴ13「マニトバ」で出てきたムソルグスキーとガーシュインの曲を聴いてみた

ゴルゴ13(8) (コミックス単行本)作者:さいとう・たかを小学館Amazon ボリスが演奏しようとしていた曲 ソビエトのスパイであるボリスとモニカは恋に落ち、アメリカでの生活を楽しんだ後、亡命することに決める。CIAからの助けを雪山の小屋で待つ二人。ボリ…

子安大輔「ラー油とハイボール」、ストーリーで売ること

ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ (新潮新書)作者:子安 大輔新潮社Amazon『「お通し」はなぜ必ず通るのか』という新書を聞いたことがあって、その著者に興味を持ち、読んでみた。元博報堂で今は飲食業界のコンサルタントをしている子安さんが…

名画の構図をわざとずらして解説する本「巨匠に学ぶ構図の基本」

巨匠に学ぶ構図の基本―名画はなぜ名画なのか? (リトルキュレーターシリーズ)作者:内田 広由紀視覚デザイン研究所Amazon名画の構図をわざとずらして、本物と偽物を対比させて、構図について解説している本。わざとずらしたり、曲がっている物をまっすぐにした…

北野武と松本人志の対談が載っている「頂上対談」を読んだ感想

頂上対談 (新潮文庫)作者:ビートたけし新潮社Amazon北野武の対談集。松本人志と対談していたので読んでみた。昔に読んだのだけれど、忘れていたので再読。 松本人志 お互い人見知りで、実家が貧乏ということは共通しているよう。これまでちゃんと話したこと…

「糸井重里の萬流コピー塾」はコピーライター志望の人に譲りたいような本

糸井重里の万流コピー塾作者:糸井 重里文藝春秋Amazonブックオフで100円で購入。糸井さんが週刊誌でコピー塾を連載し、投稿されたコピーを評価していくというもの。1984年の本だから、30年近く前のものになるが、色褪せずおもしろかった。特にお題がユニーク…

演劇を通してコンテクストを理解する、平田オリザ「わかりあえないことから」を読んだ感想

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)作者:平田 オリザ講談社Amazon劇作家の著者が演劇を通して、コミュニケーション能力について考えさせてくれる本。演劇を教育現場に導入して、コミュニケーション教育を図っている。…

Canvasで着物の柄である「毘沙門亀甲」を描画する

紋様の科学 (伏見康治コレクション (1))作者:伏見康治日本評論社AmazonCanvasで遊ぶことが多いのだけれど、もう少し数学を使って描画やアニメーションをつくればおもしろいものができると考えていた。そこで図書館で見つけたこの紋様の本を借りた。これは昔…